征韓論争の二年後の明治八年(一八七五年)、江華島事件が発生します。日本の軍艦が江華島沖を遊弋し、「鎖国」「攘夷」を唱える朝鮮と交戦して占領したという事件です。李氏朝鮮の軍事力など、仏米はもちろん帝国陸海軍成立前の日本でも、ちゃんと準備すれば簡単に攻略できるレベルだったのです。さて、この事件をきっかけに日本は朝鮮に不平等条約を押し付けます。
韓国人の主張
日本の軍艦・雲揚号が江華島に近づいたので我々は砲撃したが引かなかった。挙句の果てには陸戦隊を上陸させ、殺人と放火を働いた。
随分と日本が強い人たちに描かれています。ちなみに、検定教科書では江華島事件の隣の頁に「西洋の文物を受け入れよ」と主張した朴珪寿という人の話が特筆大書で掲載されています。