金正日は不利な状況で動かず、情勢が変わるのを待ちます。
二〇〇二年十二月、盧武鉉が大統領に就任します。極左活動家弁護士出身で筋金入りの容共派です。
この時期、韓国は国策としてドラマを海外に売り、日本では韓流ドラマが流行し定着します。日本で韓流ドラマを流行させることは、ある種の“間接侵略”です。たとえ友好国であっても、その国の国民に自分を好きにさせるというのは、ひとつの戦いです。ましてや、盧武鉉政権は、公然と「反日親北」を標榜しています。そんな国のことを好きにさせられたというのは、軍事力によらない侵略、すなわち“間接侵略”と言っていいでしょう。また、平和時において、まったく政治性のない文化事業などで相手の警戒心を解くというのは、工作活動の重要な武器です。
では、どうして日本はオメオメと侵略を許してしまったのでしょうか。