国父・朴正煕の娘、槿恵の大統領就任を望む声は、日本人の間にも長らくありました。しかし、そんな父親への幻想は瞬く間に消滅します。
二〇一二年の大統領選挙で、自他ともに認める「親中反日」の朴槿恵が当選しました。しかし、彼女の対抗馬だった金文洙や文在寅は「親北反日」でした。どちらが幸福な選択だったのでしょうか。改めて見ると、韓国人にとっては「親中」と「親北」しか選択の幅がないのは実に不幸なことだと思います。
日本人にとっては、「親北」でないことは、ある種の扱いやすい相手ではあります。朴槿恵は「分配重視、雇用創出、国の実情に合った福祉」を公約に掲げながら、中国にすり寄ります。