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テレビが政治をダメにした
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政治・社会
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熟議の民主主義とは?

『テレビが政治をダメにした』
[著]鈴木寛 [発行]_双葉社


読了目安時間:2分
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 この章では原発事故で見えてきた政治、メディアの問題点を考え、今後の政治とメディアの関係を熟議していきたいと思います。


 まず、これから必要になってくることは、私の“熟議の民主主義”という考え方です。


 現代のように複雑化した社会においては、一人の人間や一つの組織だけで、物事の全容のすべてを理解できるほど単純ではありません。従って、《1》様々な関係者がそれぞれの立場から把握している情報を持ち寄り、合わせることで、動いている全貌を立体的に把握し共有する。《2》その課題について熟慮して議論を深め、知恵を出し合って解決策を見出す。《3》解決策を実行するために、それぞれの役割と協働の意義をお互いが理解することで、色々な人たちが相互に連動した協働が自ずと創発される。


 このような熟議のプロセスが重要になります。これは当然、政策を生み出す場である「行政」においても同じことです。


 それぞれの「現場」を取り巻く状況は実に多様であり、対応する政策も行政が一元的に決め、画一的に展開できるような状況ばかりではありません。よって、様々な「現場」を取り巻く変化を踏まえつつ課題に立ち向かう。また、より良い「現場」を創り出す知恵と行動を生み出していくために、それぞれの「現場」に関わる様々な立場の方が、政策形成のプロセスにも参加し、熟慮し議論を深め、コラボレーションを深めながら、有意な政策を創り出していくことが求められています。


 政治家が、現場の国民のみなさまから、熟議のプロセスを通じて直接情報を集め、専門家の知見や制度設計のプロである官僚のサポートを得ながら、政策立案をするというポジティブな連鎖の更なる充実を目指すこと。これが熟議の民主主義です。


 ただし、これは平時の機能です。これもさらに深めていく必要がありますが、問題となるのは、1995年の阪神大震災、2011年の東日本大震災と福島第一原発事故のような非常時の対応です。情報に偏りが出てくる、情報の非対称性が高まる非常時において、どのように民主主義を機能させるかということです。


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