読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/9/29 UP)

犬耳書店は、姉妹店のRenta!(レンタ)へ統合いたします。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-1
kiji
0
1
1076098
0
泣いて、病んで、でも笑って
2
0
1
0
0
0
0
ルポ・エッセイ
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
複雑な家庭環境

『泣いて、病んで、でも笑って』
[著]今井メロ [発行]_双葉社


読了目安時間:2分
この記事が役に立った
1
| |
文字サイズ


 一九八七年一〇月二六日、私は(なり)()家の長女として大阪市で誕生し、「()()」と名付けられた。


 上には兄が二人。長兄は元スノーボード選手の成田(どう)()、次兄は私や長兄とはまったく違う道を歩んでいる一般人だ。ちなみに、私たち三人は、それぞれ一歳違いの(とし)()。そして、私の下には、七歳下の弟がいて、私たちと同じようにスノーボードをやっていた。


 つまり私は四人兄弟。でも、我が家はちょっと複雑。兄二人と私を産んでくれた母は、私が幼い頃に父と離婚し、下の兄だけが途中から母に引き取られた。その後、父は再婚し、長兄と私は、父と育ての母との四人で暮らしていたが、のちに弟が生まれて五人家族になったのだ。



 生みの母と父が離婚したのは、私が五歳のときだったらしいが、生母と暮らしたはずの時間はまったく覚えていない。と言うより、そもそも、私には幼い頃の記憶がほとんどないのだ。


 普通なら、おぼろげながらでも三、四歳くらいのことを覚えているんだろうけれど、私の場合、記憶が始まるのは小学校に入った頃から。それまでのことはスッポリと抜け落ちてしまっている。


 マンションの一室。父と二人の兄との三人で過ごしているシーンが、私の最初の記憶だ。育った家は別にあり、今になって思えば、カメラマンの父が仕事の関係で借りていた部屋かもしれないのだが、私はそこで兄たちと一緒になって、父の教えを()いながら、ひたすら勉強したことを覚えている。


 童話の本を読んでいた記憶もあるけれど、印象的なのは算数ドリル。父が書き入れてくれた答えを隠し、何度も何度も繰り返し算数の問題を解いたシーンが鮮烈に脳裏に甦ってくる。


 ただ、あの頃の私には母親の記憶がない。それだけ父の存在が大きかったということなんだろう……。



この記事は役に立ちましたか?

役に立った
1
残り:0文字/本文:756文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次