『泣いて、病んで、でも笑って』
[著]今井メロ
[発行]_双葉社
キャバクラでしばらく働いたあと、“ラウンジ”に移った。
ラウンジというのは、クラブとスナックのちょうど中間、クラブよりはちょっと下、スナックの高級バージョンと考えてもらうとイメージしやすいと思う。
キャバクラよりも値段設定が高いこともあり、お客さんも四〇代以上の人がほとんど。女の子のチェンジはなく、大人の男性が、ゆったりと落ち着いた雰囲気で飲めるのがラウンジだ。
キャバクラと違って、お客さんが店の女の子を口説くようなことはあんまりない。オジサマたちと女の子は会話を楽しむといった感じ。お店を仕切るママがいることも、キャバクラとの大きな違いだ。