恐山が特に賑わうのは、イタコが口寄せを行う夏の「恐山大祭」(7月20〜24日)と秋の「恐山秋詣り」(体育の日を最終日とした10月の3日間)です。参拝客は、合わせて2万人とも言われています。
この期間は、恐山の「お祭り」。門前に屋台が立ち並ぶ様子は、普通のお祭りと変わりません。暗い雰囲気やおどろおどろしい感じはなく、特に夏の大祭の山主上山式の行列は、毎年盛大に行われます。
ただし、そこに集まる方たちの様子は、少し様子が違います。多くの方が、仏様に捧げるお花や風車、衣類やお菓子などのお供え物を、それぞれ大事そうに抱えているのです。