子供たちの食生活も戦後、大きく様変わりしました。それまで日本人が食べることの少なかった肉類の摂取は増え、インスタント食品も猛スピードで普及しました。こうしてアンバランスで化学性添加物を多量に含んだ食材で育った現代の子供の体格は、飛躍的に向上しましたが、それは“見かけ”だけです。骨が脆く、転倒すると、簡単に骨折し、カロリーの過剰摂取のために、小児生活習慣病に悩む子供も増える一方です。外で遊ぶ機会も減ったため、異常なほど肥満した子や、アレルギーが深刻な子も目立ちます。あらゆる食品に含まれる防腐剤のせいでしょうか、近年の遭難者の遺体は腐りにくくなっているという話もあるくらいです。