さてここまで、現代社会の子供たちに決定的に欠けている経験(大自然の中で群れて遊ぶ)と、そのことによって起きている異常な事態(社会病理)について書いてきました。そろそろ、その問題を解決するための、「魔法のようなキャンプの魅力」について筆を進めていこうと思います。
それを皆さんに、わかりやすく理解して頂くために、ここで、「ちょっと甘えん坊でおとなしい小学生A君」(九歳)が初めてキャンプに参加した時のことを書いてみましょう。
A君にはいつも、優しいお母さんがピッタリとくっついています。どこへ行くのも一緒。もちろん寝る時も。でも、さすがに学校にまでは一緒に行けません。