次に“自然との付き合い方”について考えてみましょう。かつては、「強い身体」と「賢い頭」が求められていました。でも最近ではそれとは逆に、「賢い身体」と「強い頭(精神)」の重要性が指摘されています。これはどういう意味でしょうか。
現代の若者たちの動きが鈍くなっていることはすでに書きました。ところが、キャンプへ行けば、動きが鈍かった若者たちもたちまち、キビキビと動くように変わるのですから驚きです。その理由はカンタン。自然を相手にしているキャンプでは、ダラダラ、モソモソ動いていると、自分のごはんやねぐらにありつけません。それどころか、ヘタをすれば、生命にかかわるような危険にさらされる可能性もあるからです。