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(2021/11/26 追記)

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子供の頃に夢見た未来はまだ来ない

『80時間世界一周』
[著]近兼拓史 [発行]扶桑社


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 70年代に幼少期を過ごしたボクの、子供の頃一番の夢といえば、月旅行、空飛ぶクルマ、そして世界一周旅行だった。

 ケネディ大統領が「60年代の間にアメリカは月に行っちゃうよ!」と発表した時には「そんなことホントにできるの?」と半信半疑で夜空を見上げていたものだ。ところが、アポロ11号が本当に月に着陸してしまい、アームストロング船長が「この一歩は小さいが、人類にとっては偉大な一歩である」と語る姿をテレビでリアルタイムで見てしまうと、そのカッコよさに当時の子供達は完全にノックアウト! ボクを含め、当時の子供達が人類の科学と勇気にシビレまくり「ボクも月に行きたい!」と夢見たとしてもしょうがないだろう。

 ごていねいにも翌年の大阪万博では、あのアームストロング船長が持ち帰った月の石をアメリカ館で展示してくれている。目の前に「ほら、これがテレビで見てた現物ですよ!」と月の石を見せつけられてしまった日本中の子供達が、「月に行く」ということを簡単に考えてしまったとしてもしょうがないだろう。

 万博で3時間以上並んで見た月の石は、ただの石ころだったけど「スゲー! 人間って頑張ったら月にでも行けちゃうんだ!」「ボクも絶対月に行きたい! いや次は火星だ、銀河の果てだ!」と興奮したことを覚えている。

 ところが、あれから40年以上、月旅行は近づいたどころか、月面を歩けたのは、あの時代のアポロ宇宙飛行士の12名と、マイケル・ジャクソンくらいのもの……。ボクの子供時代の予測では、クラスで比較的お金持ちの吉田君や原田君の家なら、ボクが大人になる頃には自家用ロケットくらい持っていて、夏休みには家族で月旅行に行っているハズだった。しかし現実はどんどんスケールダウン。次はいよいよ有人火星ロケットか! と期待していた次世代ロケットのスペースシャトルは、グルグル地球の周りを飛んでるだけ。
「これじゃクサリにつながれた犬と一緒じゃん……」とガッカリしていたスペースシャトルさえ、度重なる事故と不景気による資金不足とかで計画終了してしまった。

 数年後には一人何千万円か出せば数分間宇宙の入口まで連れていってくれる民間宇宙旅行計画が進んでいるらしいが、そんな桁違いな金額の話は、ボクら一般庶民には全く関係ない。月旅行はどんどん非現実な話になってしまった。

 一方空飛ぶクルマは、月旅行に比べ簡単そうに思えた。『鉄碗アトム』や『スーパージェッター』などのアニメの中では、どうやって飛ぶのか原理は知らないが、クルマは普通に空を飛んでいたし、少し物理的なことが分かりだした頃のアニメ『マジンガーZ』のホバーパイルダー方式なら実現可能そうな気がした。ところが現実はそうはいかない……。

 トヨタが「21世紀に間に合いました!」と鳴り物入りで画期的な新型自動車プリウスを発表した時も「ついに!」と期待したが、「何だよ、飛ばないのかよ……」とガッカリした記憶がある。こちらも、米Terrafugia社が今年(2012年)の終わり頃には「道路を走れる飛行機」として〈Transition〉を約25万ドルで発売する予定だそうだが、こちらはまんま形が飛行機。「どこに置くんだよ?」「で、滑走路は?」とツッコミどころ満載。何より、その値段を出すならフェラーリの方が魅力的。せめてトヨタには、22世紀までには普通の家庭で買えて使える空飛ぶクルマを何とか作ってほしい。

 
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