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(2021/11/26 追記)

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プレッシャーを味方にする心の持ち方
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生き方・教養
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まえがき

『プレッシャーを味方にする心の持ち方』
[著]清水宏保 [発行]扶桑社


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「君にはどうせ無理だよ」

 仕事で、学校で、さまざまな状況下で、あなたはそう言われたり、そう思われているんだろうなと感じたことがありませんか?

 私の前半生は、その言葉を投げつけられることの連続でした。何しろ、私は、かなり重いぜんそく持ちで、プレッシャーにも弱かった。しかも162センチないこの小さな体、大男揃いのスピードスケートの世界で戦うにはあまりに体格差がありすぎた……と、“ハンデ”ばかりが目立つ男でしたから。

 でも私は、そんな言葉にはめげませんでした。そして、1998年の長野オリンピックでの金メダルをはじめ、銀・銅メダルを獲得し、2001年には、世界新記録(当時)も打ち立てました。

 なぜそんなことが可能だったのでしょう。

 努力の賜物? もちろんそれもあります。4年に一度しか開かれないオリンピックに出場することは大変なことです。国内のライバルたちを打ち破ってオリンピックの檜舞台に立つことですら、並みの練習では達成できません。

 強い信念? それはありました。私は常に「金メダルを獲る!」「世界新記録を出す!」と固く思い続けていました。それがなければ、あの過酷な練習には耐えられなかったでしょう。

 でも振り返ってみると、どこの世界でも語られる、そういったものだけが私の原動力になったのではないと思っています。

 私に誇れるものがあるとすれば、たぶんそれは自分自身を「客観的」に捉える力があったことです。試合前で興奮している自分に、離れたところから見つめている“もう一人の自分”が、「清水、ウォーミングアップはそれぐらいにしておけ。頭の中を真っ白にして、スタートまで興奮を抑えろ」と、冷静な指示を出してくる。“彼”は誰よりも私のことをよく知っているから、私は素直にそれに従える。

 このように、私は“もう一人の自分”との二人三脚で、オリンピックやワールドカップなどを戦い抜いてきたとも言えるのです。

 そして私は、その戦いの中から、いくつかの「真理」を学ぶことができました。それは、本書のタイトルにあるように『プレッシャーを味方にする心の持ち方』にほかなりません。

 それらは競技生活に活かせたのはもちろんのこと、アスリートを引退した今、ビジネスの世界に入った現在の私を支える柱でもあり、みなさんに私の言葉として語れるものでもあります。つまりそれは、極限の状況から掴むことのできた、普遍的な対処法なのです。

 この本で私は、その「心の持ち方」を語ります。ただし、それを哲学的に語ろうとは思いません。読者のみなさんが日常生活に活かせるように、夢を、そして希望を「あきらめない技術」という“テクニック”としてわかりやすくご紹介します。また、なぜそのような真理を掴むに至ったのかを、私の選手時代の体験も交えてお話ししたいと思います。

 本書を読んで、「よーし、プレッシャーになんて負けないぞ!」「無理でないことを示してやるぞ!」と奮起される人が一人でも現れたら、それは私にとってこのうえない幸せです。

 

 二〇一一年十一月

 

 この本を書けるまで愛をもって育ててくれたすべての人に、

 目いっぱいの愛と感謝の気持ちを込めて……
清水宏保
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