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我が愛と青春のたけし軍団
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エンタメ
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芸があるから“芸人”

『我が愛と青春のたけし軍団』
[著]たけし軍団 [発行]_双葉社


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 たけしさんの弟子になった俺と枝豆が最初に出た番組が、1983年10月に始まった『たけしのお笑いサドンデス』(TBS系・19時~19時半)。


 たけしさんが司会のこの番組は、いわゆる素人参加型の演芸番組。優勝者には、たけしさんから芸名がもらえるという特典がついていた。素人芸を審査する審査員には、立川談志師匠とプロレスラーの上田馬之助さん。番組の後半は俺ら軍団の一芸コーナーで、メンバーは東、大森、松尾、ダンカン、ユーレイ、ラッシャー、俺と枝豆の8人。このコーナーの司会は大森が担当していた。


 そして、この番組の頃から俺らは「たけし軍団」という名前で呼ばれ始めた。その流れからすると、この8人が“元祖・たけし軍団”だろう。


 たけしさんの弟子になって以来、ずっと言われ続けたことがある。

「芸人っていうのは芸があって芸人だから、芸を身につけろ!」


 たけしさんは口が酸っぱくなるほど、俺らにいつもそう言ってた。

『お笑いサドンデス』の一芸コーナーもそうだけど、それ以降の番組でも、たけしさんは俺らに芸を身につけさせるようなコーナーを作ってくれた。

「あんなもの誰でもできる!」って、俺らが先生のもとに乗り込んで教えてもらうコーナーだ。日本舞踊、ダンス、マジック、伝統芸、和楽……、いろいろな先生に習っては、時に叱られながら、時にボケて笑いを取りながら、でもどれもこれも真剣になって必死に芸を身につけようとした。

「ボケてどれだけ笑いが取れるかもお前らの力だ。どれだけ身につけられるか、それが自分のものになっているか。ボケるだけじゃなくて、最後はちゃんとできなきゃダメだ」


 基本は自分たちのベースのお笑いで、漫才、コント、漫談、それぞれが持てる武器を磨く。それ以外に舞台に出たときに何ができるか?“たけし軍団”っていうまとまりで出たときに何ができるか? たけしさんは俺らに身を持って、それを教えようとしてくれた。

「ベロベロに酔っ払った客の前で何ができるか? 漫才なんか聞いてくれない。そのとき、酔っ払いの中に入ってどうやって楽しませることができるか。あるいは客をステージに上げて何ができるか」


 たけしさんは浅草時代の自分の体験も込めて俺らにそういう話を聞かせてくれた。どうにかして客を引きつけるためにはどうしたらいいのか。そのためにいろいろ考える。芸を身につける。唄を歌うのだって芸であればいいんだし。

「なんでもいいから芸を幅広く持ってたほうがいい。だから“芸人”だろ!」


 たけしさんは俺らに、そう教えてくれた。


 前番組の『笑ってポン!』を引き継いだ形で始まった『お笑いサドンデス』は84年の6月に終了。結局、9カ月で番組は終わった。でも、俺らはこの番組で“芸人としての心構え”みたいなものをたけしさんから学ばせてもらった。

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