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働きながらでも博士号はとれる
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1-1. 社会人学生の増加と博士号取得への意識の向上

『働きながらでも博士号はとれる』
[著]都丸孝之 [発行]研究社


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図1-1は、博士課程に入学する社会人の人数を示したものである。このデータによると、博士課程に入学する社会人の割合は年々増加傾向にある。これは、社会人をターゲットにし、夜間、土曜日に講義を行う、または、都心で講義を受講できるなど、社会人が通学しやすい環境を大学院が整えており、その努力の成果が現れてきていることも大きい。


図1-1


2012年度においては、社会人の博士課程の入学者数は、5,790名にものぼる。博士課程の社会人の数は年々増加しており、社会人学生の博士号取得について、非常に関心が高いということがうかがえる。2009年度は若干人数が減少しているが、これはリーマン・ショックの影響で一時的に所得が減少し、博士課程への進学を控えたものだと推測される。


また、博士課程に入学する人の社会人割合がどの程度か皆さんはご存じだろうか。図1-2に示すように、博士課程に進学する37%が社会人経験者なのだ。


図1-2


社会人が働きながら大学院博士課程に入学し、学び直す動機としては以下のようなものがある。


① 将来のキャリアの見直し

今のまま今後も継続して仕事をしていたら、現在の職種のまま定年を迎えることになり、キャリアを大きく前進させることができない。また、別の新たなキャリアの道が開かれないまま、一生を終えてしまう、という危機感から、大学院の博士課程に入学する社会人もいる。将来自分が何になりたいのか、何をしたいのか迷い、とりあえず大学院に入学し、学び直すことで、自分のキャリアを考えるきっかけをつくりたいという目的である。


② 自分の専門と異なる分野を学びたい

同じ仕事を長年していると、視野が狭くなり、自分の専門分野以外の知識をあまり必要だと思わなくなってしまう。そのため、自分自身の専門となる分野の幅を広げようと、大学院の博士課程に入学したという社会人も多い。実際に、製品やソフトウェアのエンジニア、医療関係者、マスコミ従事者などが、マーケティングやファイナンスを含むビジネスの分野、地域活性化などの社会学の分野、公共政策や国際政治などの政治学の分野で学んでいる。最近は、複数の博士号、修士号をもつ社会人も増えてきている。


③ 会社業務のマンネリ化からの脱却

何年も同じ仕事をしており、会社の業務にマンネリ化を感じており、何か変化を起こしたいが、なかなか契機を作れないでいる。それなりに業務の経験、知識があるが、それを十分生かせないまま今に至っている。大学院で新しい経験、知識を取り入れ、会社の業務のマンネリ化から脱却し、自分自身の仕事に対する意識の変革を起こしたい、と考えるようである。


④ 博士号のステータスが欲しい

社内はもちろん、世間的に認めてもらうために、博士号を取得したいという社会人もいる。博士の学位は、大学教育における最上位の学歴であり、これより上の学歴は存在しない。博士号は、日本国内だけでなく、海外でも通用するワールドワイドな資格として認められる。博士号をもつことで、その分野の専門家として認めてもらえるだけでなく、ロジカルシンキング能力など、総合的な力が備わっていることを示せると考え、取得を目指すようだ。


社会人が働きながら学び直す動機はそれぞれ異なるが、修士課程を修了後、一度社会に出て働くことで、実務上の課題を認識し、その課題を解決すべく、博士課程で学び直そうという前向きな人が増えてきている。これは非常に喜ばしいことだ。


博士課程の社会人の比率は、年々増加傾向にあり、近い将来、博士課程入学者の約半数が、社会人経験者になるものと推測される。しかし海外と比べれば、日本での博士号取得者の数は、先進国の中でもまだまだ少ない方である。社会人には是非、働きながら積極的に博士号を取得してもらいたいと思う。

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