『2016年占星術☆細密未来辞典天秤座』
[著]ジュヌビエーヴ・沙羅
[発行]得トク文庫
2016年の日本の世相を観るには、春分の日のホロスコープを用います。
その春分図では、月が獅子座にあることから、華やかなもの、楽しいものがもてはやされる傾向が強くなります。
テーマパークやアウトレット人気は相変わらず根強く、派手なパフォーマンスで人気を博すタレントが現れるかもしれません。
とはいえ、最大の幸運星である木星は昨年初秋から乙女座を運行中しています。
そのため、表面的には華々しく明るく見えても、多くの一般人の生活は基本的に堅実であり、財布の紐もかなり堅いでしょう。
乙女座にはシビアな思考をあらわし、白黒をハッキリつけるという意味合いもありますから、レジャーなどのお楽しみと普段の生活の線引きはキッチリと行われるのです。
さらに、土星と海王星が不調和な配置にある点が気にかかります。
なぜなら、土星は現実を表し、海王星は理想を暗示するからです。
そのため、社会的なシステムにおいては理想と現実のギャップがますます表面化して混乱が起こりやすくなります。
マイナンバー制度など、新しいシステムもスムースな導入には無理がありそうです。
経済面も一筋縄ではいきません。最大の幸運星、木星は金銭を表すハウスに位置していて、本来ならば堅調なはずですが、海外からの影響が少なからず考えられるからです。
他国の政策や経済動向、移民問題といったさまざまの要因が、日本経済の足を引っ張る可能性が高いのです。
先を見通せない不安がうっすらと靄のように日本全体を覆いつくしてしまうかもしれません。
天災への備えも忘れてはいけません。
地震や噴火、台風にも引き続き注意が必要が1年となりそうです。
とはいえ、決して暗いことばかりではありません。
乙女座の木星には医療や健康との関わりも深いので、新しい健康法やオーガニック食品が話題になったり、機能性の高い化粧品や医薬品が人気を集めるでしょう。
また、知識や知性も乙女座の得意分野ですから、資格取得や語学のブームが盛り上がりを見せそうです。
さらに、2016年後半に入ると土星と海王星の不調和も徐々に解消されていきますから、社会的な混乱も前半に比べれば収まっていきます。
極端な批判や否定的な意見もしだいに鳴りを潜め、バランスの取れた社会へと落ち着きを取り戻していくでしょう。
そして、秋風が吹く頃、乙女座の特質である『地道な努力』をたゆまず重ねてきた人には、うれしいごほうびがもたらされるはずです。
したがって、2016年を実りある幸運な年にするためには、自分自身ときちんと向き合い、日々の小さな努力を積み重ねていくことが肝要といえます。