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羊頭狗肉 のんだくれ時評65選
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ルポ・エッセイ
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VOL.07 2012.10 解体案から25年、生き延びた丸の内駅舎を遠くから眺める

『羊頭狗肉 のんだくれ時評65選』
[著]坪内祐三 [著] 福田和也 [発行]扶桑社


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東京駅の駅舎リニューアル 建築家の辰野金吾により設計された1914年当時の姿を再現すべく保存・復元工事が行われ、'1210月1日に新たな商業施設も加えリニューアルオープン。それに先駆けて行われたプロジェクションマッピングが話題を呼んだことも記憶に新しい。




坪内 前の駅舎を取り壊す直前に、東京ステーションホテルでこの対談をやったね。収録したあとに、駅前にあったテントのビール屋で飲んでさ。

福田 ありましたね。

坪内 ここに来るまでに、2階建ての観光バスを随分見かけたよ。たぶんスカイツリーとか丸の内駅舎を回るツアーなんだろうね。

福田 東京中央郵便局も工事が終わったけど、あそこは本当にファサードだけ残したんだね。後ろはビルになってて、横から見ると、残した部分がかまぼこみたい。あのビル、地下3階まで駐車場があるんだけど、ガラガラでいいんだよ。TOKIAに大阪の「インデアンカレー」を食べにくるとき、いつもそこに停めてます。


 10月1日にリニューアルオープンされた東京駅の赤レンガ駅舎。丸の内オアゾに集合した2人は、設計者である辰野金吾の像と並んで、しみじみと東京駅を眺めていた。

坪内 いや、感慨深いよ。今から25年前、1987年の秋に『東京人』の編集部に入ったとき、最初に任された特集が'88年新春号の「えっ、東京駅がなくなる?」なの。その頃に東京駅を潰すって話が持ち上がって、『東京人』編集部も反対運動に賛同して特集を組んだわけ。バブルの頃って次々に再開発があったけど、一方で市民運動もまだそれなりに力を持ってたから、残るものは残ったの。そう考えると、今のほうが酷いよね。三信ビルにしても何にしても、スッと壊されちゃう。

福田 三信ビルは酷いよね。取り壊してからもう5年になるけど、いまだに壊した跡地に何も建ててないでしょう。あんないい建物だったのに。

坪内 ほんとだよね。

福田 内装もアールデコでよかったのに。跡地に何か建てるならまだわかるけど、何も建ててないからね。

坪内 こないだテレビでやってたけど、今回の東京駅の改修の総工費が約500億円で、それを借金なしでやれたのは「空中権」があるからなんだよ。

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