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お前なんかもう死んでいる 〜プロ一発屋に学ぶ50の法則〜
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エンタメ
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努力なんかしても無駄なときに努力しようとするヤツは馬鹿だ!!

『お前なんかもう死んでいる 〜プロ一発屋に学ぶ50の法則〜』
[著]有吉弘行 [発行]双葉社


読了目安時間:4分
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「人間、努力しなきゃいけない!」とか、「努力すればなんとかなる!」とか、よく言いますよね。

 ハッキリ言って、努力しても無駄だと思います。そんなもん意味ないと思います。特に、どん底まで落ちたら何やっても無駄です。実際、無駄でした。猿岩石の人気がなくなって気が付いたら仕事がなくなって、金もなくなって……そうなったら何やっても無駄でした。そもそも努力しようにも努力のしようがないですから。

 たとえば僕が全然仕事がない時期に、たまに呼ばれる番組って『あの人は今!?』(日テレ系)みたいな番(※1)なんですよ。まあひと言で言えば、“自分のダメっぷり”を見せるだけの番組です。
「辛いんですよ、今。ホント、仕事ないんですよ」とか、「あの頃は本当に良かったですよ」とか、そういう今の自分のダメっぷりを見せて喜ばれる番組。
「そこで頑張ればいいだろ、努力して次の仕事につなげればいいでしょ」って思うかもしれないですけど、そういう仕事っていくら頑張っても次の仕事につながんないですから、まったく。

 だいたい、頑張りようがないし。努力するったって、“自分のダメっぷり”をアピールするだけなんで、結局どう頑張ってみても、「こいつ、ダメなんだ」って思われて終わっちゃうんですよね。それどころか、ダメっぷりがおもしろければおもしろいほど、「じゃあ辛いまま残しとこう、このままダメなままでいたほうがおもしろいじゃん」ってことになって、ちっとも仕事が広がらないっていう。そこからは一切浮上できないんです。

 もちろん、そこで芸人らしく面白いこと言おうとはするんですよ。言おうとはするんですけど、面白い話がないんですよね。「この前こんなことがあって」とか、「合コン行ったらこんな女がいて」とか、芸人特有の面白い話が起きないんですよね、家の中でじっとしてるだけなんで。

 それに、そもそも番組の主旨が「あの人は今」なんで、「有吉、お前は面白いこと言わなくていいから、そこは求めてないから」って言われちゃうっていう。「お前はただ“辛い”って言ってればいいんだから」って。

 そこでヘタに面白いこと言おうもんなら、「使えねーな、こいつ!」ってことになって、ますます仕事がなくなるし、面白いこと言わなきゃ言わないで、見てる人からは、「芸人なのに面白いことひとつも言わねーな」って思われて、「やっぱ有吉、つまんねーな」になっちゃうし。結局どっちに転んでも“使えない”ってことになって、次の仕事にまったくつながらない。永遠にそれの繰り返し。努力するだけ無駄っていう。

 そういうときに言われるのが、「ライ(※2)やればいいんだよ」。仕事ない芸人ってよく言われるんですよね、「ライブやって客呼べ! 小さいところでもいいからライブやれ」って。

 ところが、ライブ会場借りるのも金がかかるんですよね。いざやるとなれば、客集めに奔走して、いろんな人に「来てください」って声かけては嫌われるし。ヘンな宗教の勧誘みたいに。それでますます人望なくなっていくみたいな。仕事ない上に、人もいなくなるっていう状況ですよね。努力すればするだけ人間関係悪くなるっていう。
“ゼロから1にする”のってすごく大変なんですよ。ないところから作るのが大変なんです。ゼロになったらどうあがいても無駄です。“1を5”にするほうが簡単。忙しい中、いろいろ仕事がある中で努力すれば、その頑張りが認められて、ひとつの仕事が次から次につながって、どんどん仕事が増えたりしますけど、「全然仕事がないのに、なんの努力するんだ?」って。

 努力するなら、仕事があるうちになんとかしといたほうがいいと思います。仕事がなくなってからじゃ遅いです。金なくなってからじゃどうしようもないです。どん底に落ちてしまったらどうあがいても無駄なんですよね。

 どうせ努力するなら、単純に金くれる人を見つけるとか、落ちてる小銭拾うとか、そっちの方向で努力したほうがいいんですよ。自分の力でなんとかしようなんて思っても意味ないです。

※1 『あの人は今!?』
かつて一世を風靡した有名人を捜索し、追跡する内容で95年より日テレ系で放送されているスペシャルバラエティ番組。春・秋・年末年始の特番枠として毎回放送され、高視聴率を記録したが、06年を最後に放送されず、07年に1年ぶりに復活した。
※2 芸人にとってのライブ
お笑い芸人にとって、ライブというものは特別な存在であるという。特に単独ライブとなると、芸人も並々ならぬ気合いで挑むんだとか。ちなみに人見知り芸人のバカリズムは「単独ライブの打ち合わせがあるんで、飲み会はちょっと……」と酒席を断る手段にしているらしい。「まあそれならしょうがないな」と芸人を納得させるだけの威力がある単独ライブであり、それほどお笑い芸人の間で特別視されている存在だといえよう。
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