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やくざと芸能と 私の愛した日本人
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エンタメ
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江戸前育ち

『やくざと芸能と 私の愛した日本人』
[著]なべおさみ [発行]イースト・プレス


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 学校へは、国道一号線を真直ぐに川崎方面に向かう。大袈裟に言えば、東海道を品川方面から、京都方面に向かって歩く。


 江戸という町は品川宿から内で、多摩川の河口あたりから品川まで続く東海道は海辺寄りにあった。この辺の江戸湾は、江戸に入る一歩手前の海だから、「江戸前」と呼ばれた。前浜で仕事をする漁師達は、魚貝や海苔を、朝早くから(てん)(びん)(ぼう)(にな)って江戸内に出掛けて商った。

「おう魚や! 何処から来たィ!」

「江戸前でぇィ」

「ならピンピンだな?」

「あたぼうよ、江戸前でィ!」


 つまり、新鮮の代名詞が〝江戸前〟なのだ。


 私はこの江戸前で生まれ、外れの六郷で育った。周辺の気質として、ツーと言えばカーの単純な一本気が男の性分で、言ってみれば面倒臭い事が嫌いな、腹に(ふた)(ごころ)の無い、せっかちな者が多かった。


 魚は足が早いから、気が短いのだ。まごまごやじれったいのが、嫌いなのだ。腐っちまうからだ。私には、まったくこの気性が植え付いていたと思う。


 こうした人間は、事を為すにはぱっと行動するが、その分熟慮に欠け、失敗する事も多い。私の人生そのものですかね。


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