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やくざと芸能と 私の愛した日本人
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エンタメ
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石津謙介社長の生き方

『やくざと芸能と 私の愛した日本人』
[著]なべおさみ [発行]イースト・プレス


読了目安時間:7分
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 家を出た最初の日、これは忘れる事の無い、寂寥感に襲われた日だ。


 実に八方破れな出たところ勝負の私でも、わずかな家財を降ろして、父の工場のトラックが消え去った後に、私の身にまとわりついた孤独感は、拭っても拭いさる事は出来なかった。


 もう二度と生家に戻る事は出来ないのだと思うと、淋しさがどっと身に積もってきた。あの時の淋しさったらなかった。


 これ以上のものを、まだ体験していない。


 花形敬さんの言う、心に家族がどうのこうのとかが浮ばない者だけが、やくざの世界で生きられるのだ。そしたら、私はやっぱりやくざには向いていない人間かもしれないと思った。


 大田区東六郷は京浜急行なら雑色駅、国電の京浜東北線なら蒲田駅だ。そこから千駄ケ谷の鳩森神社の魚屋さんの二階に引っ越しただけなのに、何と言う情けない事だろう。

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