『「未熟な夫」に、もうガマンしない!』
[著]山崎雅保
[発行]二見書房
子どもを夫ストレスのはけ口にしない
「決定的なミスを犯さない夫なら、今すぐに離婚するほどではない」と思っていたとしても、日々「未熟」の数々をバラまいて過ごしている夫との生活は容易ではありません。少なからぬストレスどころか、どうにもやりくりできないストレスにもなりかねません。
妻・母親がそんなストレスを背負い込んだままでいるとき、最大の被害者になりかねないのが子どもたち。お母さんとしては、せめて子どもに被害が及ばないように工夫する必要がありそうです。
はっきりいって、世の妻・母親たちにとって、我が子こそが、ストレスを発散するもっとも便利な相手になりがちなのは否定できません。
未熟にとどまったままのお母さんは、「そんなことはない。私が子どもにアレコレいうのは、子どものためを思えばこそよ」といいますが、未熟を離脱して自立の歩みを進めているお母さんなら「そうよね。母親は、ついつい我が子にストレスを投げつけてしまうのよね。知らず知らずのうちにストレス発散の対象にしちゃうこともある。気をつけなくちゃ」と考えます。
親子の心理をシビアな観点からながめるなら、お母さんが我が子をストレス発散の対象としてしまうのは百害あって一利なしです。まして虐待に近いほどの激しいストレス発散の対象となっているとしたら、とり返しのつけにくい禍根を残すことにもなります。