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プロデュース入門―オリジナリティが壁を破る
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§1−4 解述

『プロデュース入門―オリジナリティが壁を破る』
[著]平野暁臣 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:18分
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§1-4 解述

仕事の八割は「説明」と「説得」


 「クリエイティブな仕事で羨ましい」と言われることがよくある。確かにそういう部分はあるけれど、コンセプトを組み立てたり演出を練ったり、といった純粋に創造的な行為に費やしている時間は、おそらくワーキングタイムの2割に満たないと思う。それが現実だ。ではいったいなにに時間を費やしているのか?


 考えるまでもない。「説明」と「説得」である。これに「意見交換」を含めれば、ぼくの仕事の半分になる。会議、打合せ、プレゼンテーションなど、形式や呼び方はいろいろあるけれど、要するに人の話を聞いたり、相手に自分の考えを説明したりしているわけだ。残りの時間は調査や資料作成などそのための準備に費やす。つまりは持ち時間の8割を「説明」と「説得」に割いているのである。


 こう書くと驚かれるかもしれないが、説明と説得こそがプロデュースという仕事の根幹なのだから仕方がない。クライアントを説得し、プロジェクトメンバーに意志を伝え、かかわりをもつ人々に説明を繰り返す。これをしない限り、プロジェクトは前に進まない。


 ひとり書斎に籠ったままプロデューサーを努めることは絶対にできない。そこが芸術家や作家の仕事と決定的に違うところだ。プロデュースとは対人コミュニケーションそのものだと言っていい。


 説明の相手はいろいろだが、大きくは四つ。「クライアント」「プロジェクトメンバー」「ステークホルダー」そして「社会一般」である。ここで言う「ステークホルダー」とはプロジェクトとなんらかの関わりをもつ個人や組織、種々の協力者、ユーザーや参加者などのことであり、「社会」とはいわゆる世間一般とその橋渡しをしてくれるプレス関係者などを指す。


 外部の関係者とのコンタクトについては『渉外』で語ることになるので、ここではクライアントとプロジェクトメンバー、すなわちプロデューサーの川上と川下にあってプロジェクトに当事者として直接関与する人たちとの意思疎通について考えたいと思う。


クライアント利益の最大化だけを考える


 クライアントはいわばプロジェクトのオーナーであり株主である。

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