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プロデュース入門―オリジナリティが壁を破る
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§1−9 承認

『プロデュース入門―オリジナリティが壁を破る』
[著]平野暁臣 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:15分
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§1-9 承認

決断して責任を引き受ける


 プロデューサーの仕事を極限まで削ぎ落としていったとき、最後に残るものはなにか。そう聞かれたら、ぼくなら迷わず「決断」だと答える。


 構想しないプロデューサーや調整しないプロデューサーなら想像がつく。実際にそういう人もいるようだ。だが決断しないプロデューサーというのはちょっと想像ができない。それではなんのために居るのかわからないし、そもそもなにも決められないなら居ない方がマシだからだ。


 船の針路を決められない船長など存在としてあり得ない。船長は上手くことが運んでいる間は黙っているし、乗組員で解決できる案件は彼らに任せて見ているけれど、いざ重大な局面に立ち至ったら先頭に立って決断を下す。そうなることがわかっているから船員は安心し、船内の秩序が安定する。


 船長は最終判断を下すためだけに船に乗っている。実はそれさえやっていれば、あとは寝ていたっていいのだ。むろん決断した以上はその責任を引き受ける。もし氷山にぶつかって沈没をはじめたら、最後の乗客が避難するまで船に残って最善を尽くす。ものごとを指揮するとはそういうことだ。


 プロデューサーもまったく同じである。その存在意義は、つまるところ、クライアントに代わって判断することに尽きる。とうぜんその判断には責任をもつ。最後まで船に残って地獄の底まで付き合う。プロデューサーの仕事とは「選択と決断」である。ぼくはプロデューサー報酬の過半は判断に対して支払われているものと考えている。


 プロデューサーが決断する場面には大きく二種類ある。ひとつは状況を見ていて自らある判断に至ったとき、もうひとつはプロジェクトメンバーや関係者から判断を求められたときだ。船長は自ら舵輪を操作して針路を決めることもあれば、航海士に問われて針路を選ぶこともある。

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