読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-1
kiji
0
1
1091739
0
誤解だらけの韓国史の真実
2
0
0
0
0
0
0
政治・社会
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
世界史的視野での朝鮮半島近代史

『誤解だらけの韓国史の真実』
[著]八幡和郎 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:4分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 朝鮮王国は豊臣秀吉の日本と明帝国との戦いで明の側に立って日本を追い返しましたが、国土は荒廃しました。しかも、この戦いの間に力をつけた満州族の清帝国に攻め込まれました。国王みずから三跪九叩頭させられるという屈辱を味わい、その従属国として二世紀あまりを過ごした朝鮮王国はほとんど鎖国に近い状態で、経済社会の発展はどんどん遅れていきました。


 一九世紀の後半になって欧米が進出してきたころに国王となったのは高宗でしたが、実権を握っていたのは実父の大院君でした。大院君は権力を握ることには積極的な人物でしたが、この時代における国家指導者としての見識はまったくありませんでした。


 見栄を張るために豪華な王宮の再建を図り、重税をかけ、(えん)()の的になりました。欧米諸国の進出に対して徹底抗戦を主張し、民族主義を鼓舞してフランスやイギリスを撃退することに成功しました。


 しかし、日本は粘り強く攻勢をかけ、また大院君のライバルで高宗の妃である閔妃に政権が代わったことを機に開国させました。そののち大院君と閔妃は互いに中国、日本、ロシア、アメリカなどと連携し、しかも何度も提携相手を入れ替えました。清は従来の冊封関係をより強い保護国のような関係にしようとしましたが、日本は従属的な友好国であることを求めました。ロシアが最終的にどのような希望を持っていたかはわかりませんが、おそらく領土として併合することを目指したでしょう。アメリカやイギリスは日本を支援することにしました。


 日清戦争の結果、清が冊封関係を放棄したため大韓帝国が誕生しました。ところが高宗は日本の影響力を排除するためにロシアと組もうとしたため日露戦争になってしまい、ロシアが退場し、日本は諸外国の支持のもとで保護国化しました。しかし、それでも高宗は日本の影響力の排除を試みたため、日本は国際世論の支持のもとで朝鮮王国を併合しました。


 日本の統治は、①同等に扱わないが独自性も認める、②同等に扱うが独自性は認めない、というふたつの考え方が交錯するなかで進められました。当初は①が主流でしたが、徐々に②にシフトし、(たい)(へい)(よう)戦争中からは②が徹底されました。①と②はそれぞれに長短があり、いいとこ取りというには無理なところがあります。


 また、統治が円滑だったか、激しい抵抗があったかといえば、世界的な標準からいえば比較的平穏だったように見えますし、統治の質もよかったという見解もありますが、現在の韓国・北朝鮮の人から評価してもらえていないのも事実です。


 日本人としては、当時の経済社会の状況からすれば著しい改善があり、良心的な支配だったように思いたいところですが、韓国が独立国としてやっていればもっと発展したのかどうかは仮定の議論にしかなりません。


 また、この支配を植民地支配と呼ぶかどうかは言葉の定義の問題なので不毛な議論です。ただ、インドがイギリスの植民地だったのと同じような意味で植民地だったとはいえず、たとえばイギリスにとってのアイルランドに近いのではないでしょうか。


 第二次世界大戦後に南北に分裂したのはアメリカがソ連の参戦を促すために餌として差し出したからで、少なくとも日本にはまったく責任はありません。朝鮮戦争をしかけたのは北朝鮮ですが、アメリカはその戦後において韓国に強い干渉を続けました。


 アメリカが連れてきた李承晩の政権はお粗末でしたが、朴正煕による「漢江の奇跡」以降は経済的には世界史上まれに見る大成功を収め、民主主義も発展しました。北朝鮮は、はじめは成功しましたし、一九七〇年までは南より豊かでしたが、経済政策の失敗で韓国に大きく水をあけられており、人権状況も劣悪です。政治的には北の核武装問題などがあり、世界平和にとってひとつの心配の種になっています。


 概観すれば以上のようなことですが、まずは日韓併合に至る経緯を紹介していきます。


この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:0文字/本文:1614文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次