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(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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現実を動かす会話力
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生き方・教養
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はじめに――その会話、価値がありますか?

『現実を動かす会話力』
[著]齋藤孝 [発行]扶桑社


読了目安時間:5分
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 仕事でも、プライベートでも、話している最中はそこそこ盛り上がっていたのに、そのあとの現実は何も変わっていない、期待していた進展がない――。


 そんなこと、ありませんか?



 たとえば、繰り返し足を運んでいる営業先。顔も名前も覚えてもらったし、会えばそれなりに世間話もできるようになった。でも、いざ「契約を」という話になると、一向に頭を縦に振ってはくれない……。



 あるいは、好きな異性と食事に行って、「そろそろ関係を進展させたい」と思いつつ、仕事の愚痴や趣味の音楽の話を聞いて、「今日は楽しかった」「じゃあね」と、毎回同じようなデートを繰り返している……。



 もちろん、楽しい時間を過ごすこと、大いにしゃべってスッキリすること自体が目的であれば、それで問題ありません。でも、もしも、その先に“変えたい現実”があるのなら、それは価値のある会話だったと言えるでしょうか?



 まるで“参加する”ことに意味があるとばかりに、何も決定しない会議。


 新しいプロジェクトが始まると、「まずは打ち合わせを」と、何の準備もなく“とりあえず”行われる打ち合わせ。


 「打ち合わせ」や「会議」という名の“現実を動かさない会話”も、巷にはあふれています。



 仕事帰りに、同僚と飲みに行き、うまくいかない仕事のこと、上司に対する不満話で盛り上がる。これも、よくある会話です。この手の話は、その場は盛り上がるものの、あまりあと味の良いものではありません。


 しかも、不満を言い合うことで、その場ではスッキリするかもしれませんが、そのあとに待っている現実は何も変わりません。明日、会社に行けば、また同じ日常が待っています。



会話の価値は「そのあと、起こったこと」で決まる



 会話には、現実を実際に変えていくパワーのあるものと、何の変化ももたらさないものの大きく二つがあります。


 後者の典型例が、雑談です。


 特に意味を持たない、中身のないコミュニケーションを取ることで、人間関係を良好に保つことが、雑談の役割。もちろん、それはとても意味のあることです。



 初対面の人でも、年上の人でも、気まずくなることなく気軽に話ができるという雑談力は、人間関係をつくる源。でも、あなたが今いる現実を変えるには、それだけでは不十分です。


 雑談力を磨いたら、今度はその先の会話力へと進みましょう!



 一歩進んで、相手が抱えている悩みに対して具体的なアドバイスができたら、お互いの関係性が変化したら、新しいアイディアが生まれたら、現実は動きます。



 その会話をしたことで、会話をする前と、会話をしたあとで、現実が変わっている。


 ある人と会話をする前と、会話をしたあとで、違う自分がいる。



 会話の価値というのは、話の面白さではなく、「そのあとに何が起こったか」で決まります。



 よく、「話し上手になりたい」と言いますよね。確かに、どんな人に対しても臆せず、ペラペラと話し続けられるというのも、一つの能力。



 でも、実は、話し上手になることが、会話の価値を高めるわけではありません。



 価値のある会話、現実を動かすパワーを持つ会話をするには、相手の状況を把握し、次の行動につながる“アイディア”を生むというステップが必要。


 そして、現実を動かすという“ゴール”を意識するということが何より大切です。



 そうは言っても、「『現実を動かす』なんて大変なこと、私にはできません」と思う人もいるでしょうが、ちょっと想像してみてください。



 たとえば、「人脈を広げるために」と、知り合いのいない異業種交流会に一人で参加したとします。


 会場をぐるりと見渡し、同じように一人でいる人に声をかけてみる。

「お一人ですか? 私も知り合いがいなくって」

「そうなんです。会社外のネットワークを広げるために参加したんですけど、一人も知っている顔がいないんで、どうしようかなーと思ってました」


 知り合いがいないという共通項で、なんとなく打ち解けます。


 名刺交換をすると、お互いの会社がそう遠くないことが判明。

「あ、○○町って、○○駅の近くですか?」

「そうです、そうです。あ、御社も近いですねー」

「あの辺って、意外と安くて美味しい飲み屋がありますよね。あ、お酒、お飲みになりますか?」

「結構、好きですねー。そうなんですよ。いい飲み屋がちょこちょこあるんです」


 会社が近い、お酒が好きといった共通項が見つかるうちに、ますます打ち解けた感じに。そこで、仕事の話を。

「うちは、○○関連の商品を取り扱っている会社なんですが、御社はどういう会社なんですか?」

「ウェブ制作をやっているんです。ホームページの検索順位を上げるSEO対策とかもですね」

「そうなんですか。うちもホームページで弊社を知ってくれるお客さんも多いので、ウェブ対策は重要事項なんですよ。ぜひアドバイスください。あとでメールを送っていいですか? このアドレスですよね?」


 と、名刺に書かれているメールアドレスを確認する。



 これで、ウェブ関連でちょっと聞きたいことがあるという時に、質問できる相手が増えるわけです。


 ほら、現実が変わるでしょう?



 決して難しいことではなく、いくつかのコツをつかめば、誰でもマスターすることができます。



 たとえば、先ほどの会話のポイントは、



 ・話しかけてちょっとした共通点を探る


 ・相手の仕事につながる具体的なエピソードを出す


 ・メールという連絡ツールをつくる



 ということ。



 この本では、会話の前と会話のあとで現実を変える会話について紹介しています。



 現実に影響を及ぼす会話ができるようになれば、あなたは「会って良かった」と思われる人になるでしょう。


 あるいは、あなた自身が迷った時、悩んだ時に、周りの人から有益なアドバイスがもらえるようになるでしょう。



 「現実を動かす会話力」とは、あなたと、あなたの周りの人の現実を動かし、人生を好転させるパワーなのです。

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