読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-1
kiji
0
1
1092587
0
【新版】プロが絶対買わない金融商品
2
0
3
0
0
0
0
経済・金融
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
(1) 投資信託は業者の手数料の塊

『【新版】プロが絶対買わない金融商品』
[著]永野良佑 [発行]扶桑社


読了目安時間:4分
この記事が役に立った
3
| |
文字サイズ



 プロが投資信託を購入しない理由の大きなものは、すばり、その手数料の高さです。金融商品取引法という法律があって、投資家が負担することになっている手数料は開示しなければならないため、手数料については個人投資家であっても知ろうと思えば簡単に調べることができます。しかし、多くの場合、個人投資家は「投資信託を買えば儲かる」と信じこんでいますから、プロからすると信じられないくらい、手数料に無頓着なのです。ま、その無頓着さが勧誘・販売する側からするとつけこみどころなのですが……。

●銀行預金の利率と投信の販売手数料とを比べてみる

 そうは言っても、販売手数料については、まだ「気になる」投資家も多いでしょう。多くの場合、投資信託の販売手数料は外枠で、実際の投資金額として投資信託に組み込まれる金額とは別に徴収されます。販売手数料が税込み3・15%だとすると、投資信託を50万円分購入するときに、実際に証券会社・銀行などの販売会社に支払わなくてはならないのは50万円ではなくて51万5750円です。つまり、投資信託の側で運用のための金額として受け取った金額は50万円でも、投資家が投下した金額は51万5750円ということです。ということは、投資をした瞬間に、1万5750円の含み損を抱えているということになります。
「手数料を払うのは当然であって、投資信託だから特別なことはない」と考える読者もいるでしょう。その考えかた自体は否定しませんが、それこそ販売会社の思うつぼです。というのも、50万円を銀行に預金する際に必要なおカネは50万円だけであって、預金をした瞬間に損をしているということはありません。また、現在のような低金利下では50万円を1年間定期預金にして得られる利息は税引き後で100円程度です。金利が低くて銀行に預けておいてもしょうがないからという理由で投資信託を買う人も多いと思いますが、その低い金利で得られる利息の100倍以上もの手数料を平気で払うというのは、なんとなくおかしいことに気づくはずです。
●信託報酬の実態を知ろう

 また、投資信託には「信託報酬」という名称の手数料が、運用期間中ずっと必要です。投資家のおカネを集め、そのおカネをプロが運用するという投資信託の仕組みを考えれば、運用する手間賃が必要なことには納得がいくでしょう。

 しかし、信託報酬は成功報酬ではありません。投資信託はプロが運用するのだから利益を上げて当然だし、利益を上げてくれるのであればその一部を報酬として支払うことはやぶさかではないというのが、投資家側の普通の感覚でしょう。しかし、投資信託の運用が成功しても失敗しても、運用会社は信託報酬を決まった割合だけ取っていくのです。

 また、信託報酬のうち半分くらいは、運用会社ではなく、販売会社が持っていきます。一応、投資信託を販売した証券会社や銀行は、その後の投資家からの問い合わせに対応したり、運用会社が作成する運用レポートを配布したりといった事務作業がありますから、ある程度の手間賃が必要なのは確かです。しかし、単なる事務作業が投資信託の運用自体よりも大変だという報酬体系がおかしいのは、少し考えてみればわかるでしょう。販売会社の側では人件費もろもろのコストをカバーするために不可欠だと主張するかもしれませんが、投資家の側にとっては、運用成績に関係のないところで多額の手数料が取られているわけで、その分、不利になっているのです。

 たとえば信託報酬の合計が税込で2・1%という投資信託だとすると、投資家は、1年間で2・1%のおカネを失うことになります。さきほどの50万円の投資信託を買うという例だと、当初の投下資金は販売手数料を加えた51万5750円、このうち投資信託に組み込まれて運用に回される金額が50万円ですが、1年後にこの50万円が増えも減りもせず50万円のままだったとしても、そこから1万500円の信託報酬が引かれ、投資家のおカネは48万9500円になっているということです。繰り返しになりますが、投資信託を買おうかなと個人投資家が思う理由のひとつは、銀行預金の低金利に嫌気がさしてのはずです。銀行では元本が減ることはなく、販売手数料もなく、ある程度の金額があれば口座維持手数料のようなものもありませんが、投資信託では、運用が成功しなくても多額の手数料が徴収されているのです。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
3
残り:0文字/本文:1805文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次