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東南海地震は必ず起こる! 「助かるいのち」を救うために、いますべきこと
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くらし
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黒澤明監督の正夢

『東南海地震は必ず起こる! 「助かるいのち」を救うために、いますべきこと』
[著]中島孝志 [著] 田口政行 [発行]ゴマブックス


読了目安時間:2分
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「なにがあったんですか? 噴火したのか富士山が!」

「もっとたいへんだよ、あんた知らないの? 発電所が爆発したんだよ、原子力の」

「あの発電所の原子炉は6つあるんだ。それが次々と爆発しているんだ。狭い日本だ、逃げ場所はないよ」

「そんなことわかってるよ。逃げたってしようがない。でも逃げなきゃしようがないじゃないか」

「あの大勢の人たちはどこに行ったんだ?」

「この海の底さ。あれはイルカだよ。イルカも逃げてるのさ」

「イルカはいいねえ。泳げるからね」

「どっちみち同じさ。放射能に追いつかれるのは時間の問題だよ。きたよ。あの赤いのはプルトニウム239。あれを吸い込むと1000万分の1グラムでもガンになる。黄色いのはストロンチウム90。あれが体の中に入ると骨髄にたまり、白血病になる。紫色のはセシウム137。生殖腺に集まり遺伝子が突然変異を起こす。どんな子供が生まれるかわからない」

「人間はアホだ。放射能は目に見えないから危険だといって、放射性物質の着色技術を開発したってどうにもならない。知らずに殺されるか、知ってて殺されるか。それだけだ。死神に名刺もらってどうするんだ。じゃあお先に」

「原発は安全だ。危険なのは操作のミスで、原発そのものに危険はない。絶対ミスは冒さないから問題はないって抜かしたヤツは許せない。あいつらみんな縛り首にしなくちゃ、死んだって死にきれないよ」

「大丈夫、それは放射能がちゃんとやってくれますよ。すみません。ぼくもその縛り首の仲間の1人でした」



 いまから24年前に公開された映画『夢』(1990年)のワンシーンです。監督・脚本は名匠黒澤明さん。夏目漱石の『夢十夜』を意識して、映画は8編のオムニバスで構成され、いずれもすべて「こんな夢を見た」で始まります。


 冒頭の会話は、その中の「赤富士」という夢です。内容を見ると、どう考えても、モデルは浜岡原子力発電所です。驚いたことに、この夢は正夢になってしまいました。ただひとつちがうのは、静岡県御前崎の原子力発電所ではなくフクシマのそれだったという点だけです。


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