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撮影現場にきた女たち
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雑学
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File/095 佐々木あずさ 二十五歳

『撮影現場にきた女たち』
[著]酒井あゆみ [発行]二見書房


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自宅を平気で撮影に使わせる一流銀行勤務のAV女優


一流銀行の行員なのに、エステで借金を作った末、街金に手を出し、AV出演と風俗のバイトで利息を返し続ける金銭面での知能指数がゼロのオンナ。

佐々木あずさ ――二十五歳

FILE DATA
実年齢=25歳
営業年齢=23歳
血液型=B型
身長=155cm
体重=48kg(実際は58kg)
バスト=90cm(Eカップ)
ウエスト=63cm(実際は68cm)
ヒップ=89cm
ドレス=11号
出身地=神奈川
営業用趣味=パスタメーキング
理想のタイプ=石原慎太郎
性格=甘えん坊
年確(年齢確認書類)=社員証
NG項目=スカトロ(大)、アナルファック

PERSONAL DATA
初体験=18歳のとき。彼氏と。痛かった。出血多く焦った
男性経験=AVに出るまでに2人
性感帯=乳首
好きな体位=立ちバック

昼は大銀行のOL


 オンナ女衒の立場から言わせてもらえば、一番ウマミがないのが一流企業のOL。顔出しはダメだし、プライドが高くて要求が多い。それでいて、脱げば簡単にまとまった金が手に入ると思っているからだ。

 ギャラの話をするとたいてい「エー、そんなに安いんですかァ」と顔を曇らせて、いったんは帰ろうとする。しかし、このあずさという子は、「もっと、いいのかと……」と言ったものの、席を立とうとはしなかった。すぐにでも体でお金を稼いで街金(法外な利息をとる街の金融業者)に利息分だけでも支払わなければ大変なことになるのを知っているからだ。

 このあずさは、実は金融業の頂点に立つT銀行のれっきとした行員で新宿副都心にある本店の為替部門に勤務している。

 そんな金融界の一番上にいるはずのエリートOLがなぜ金融界の最底辺にいる街金の社長の口利きでAVに出演することになったのか?

 理由は、単純そのもの。ポッチャリ型の体型に大きなコンプレックスを抱いてエステをはしごしているうちに借金が膨らみ、カードローンの金利の支払いのため、街金に手を出してしまったのだ。

 街金から借りたのは電話ボックスにチラシが貼ってあったから。たいていこのようなケースでは、まず消費者金融に行って借りるものだが、このあずさは銀行員でありながら、消費者金融と街金の違いがわかっていなかった。チラシに書いてある利子二九%を真に受けて、街金で金を借りてしまったのだ。

 それでも、はじめ「八万円借りて金利は十日間で二万円」と言われたときは、ずいぶん高いと思ったようだ。しかし、茶髪の調子のいいお兄さんと話し込んでいるうちに丸め込まれてしまったのだという。

 彼女としては、給料日が来れば全額返済できると思っていたようだ。

 しかし、十日で二五%の金利は一ヶ月で七五%。一度でも金利の支払いが滞ると、あとは雪だるま式に増えていく。

 金利が溜まりに溜まって、親に支払ってもらうか、会社の給料を差し押さえるかという話になったとき、その金融会社の社長から手っ取り早く金になる仕事を紹介しよう、と言われたのが、顔出しなしのAV出演だった。

幼児体型のEカップ


 面接で一通り仕事の内容とギャラを説明したあとは、宣材(売り込みの際に使う宣伝材料)の撮影となる。

 多くの子は、いきなり脱がされることに抵抗感があるものの、そこからAV女優の第一歩が始まるのだと説明すると、納得してその場で脱いでくれる。

 あずさも、そう言われればしかたがないという感じで、裸になった。

 商品の品定めをする瞬間だけに、この時ばかりはいつも緊張する。

 ウエストのくびれの無いセミ・デブ体型だとは思っていたが、そういうタイプの子は巨乳であることが多いので、それをウリにできる。

 しかし、あずさは全体的に皮下脂肪の厚い幼児体型で、オッパイも成熟した乳房と言うよりは、脂肪がついてわずかに盛り上がっただけのセクシーさに欠けるものだった。

 正直なところ、一瞬「アチャー」と思ったが、義理ある人の紹介なので断るわけにはいかない。思いなおして、どこか商品として使えるところがないか探してみた。

 あった。乳首の色素が薄いうえ、顔が童顔なので、女子高生物か、女子大生物に押しこめるかもしれない。

 営業をかけたところ、一流銀行の現役OLで、しかも、お嬢さん一流大学卒という部分がウリになってあずさは女子高生物に出ることになった。

 もちろん作品は企画物で、七、八人出る女優の中の一人だ。

濡れてテカテカに光った性器


 私は、このあずさほど矛盾した人間を見たことが無い。超一流金融機関のOLなのに、「金融流れ」になっていること自体理解に苦しむが、ほかにも、まだまだ「矛盾」が次々に浮上するのだ。

 まず親に借金のことがバレたら勘当されるかもしれないと言っていながら、女子高生物なので自宅の自室で撮影したいとダメ元で訊くと、部屋代が出ることを聞いた途端、何のためらいも無くOKしたのには驚いた。両親は共稼ぎで夜が遅いから大丈夫だと言うのだ。あれほど親バレを警戒していたのは、何だったのだろうと思った。

 さて、彼女の部屋の中も指示どおりきれいに片付けられ、予定通りの進行で撮影開始となった。

 男優がブラを剥ぎ取り、ピンと立った乳首を音を立てながら吸い始める。

 それだけで、あずさはからだをエビ反りにして反応し、さらに男優の指がショーツの上からクリを擦りはじめると色白の肌はたちまち朱に染まり、その部分に大きなシミができた。

 ショーツが剥ぎ取られると、濡れてテカテカに光った性器があらわになった。太った子に多い、大陰唇がぽってりした性器だ。あとは、アソコに指を突っ込まれ、Gスポットをこすられてあっという間に潮吹き。そして、しばしのぎこちないフェラのあと、一回目の挿入となった。

 ここでも、あずさは突き上げられるたびに、敏感に反応した。

 監督はいい流れになっているので、敢えて口を挟むようなことはせず、もう男優にまかせっきりだ。

 そんな中で私だけは、あずさを醒めた目で見ていた。若くして年収五百五十万の一流銀行に勤務するOLがたった十万、十五万のギャラの為に、なぜここまでやらないといけないのだろうという思いが抜けないからだ。

 AVで稼ぐ理由を、彼女自身はエステに見境無く金を注ぎ込んだからだというが、それだけではないように思えた。

呆れた自己憐憫


 この矛盾の塊のような女、あずさは、さらに矛盾の度合を強めていった。

 一番呆れたのは撮影のあと、相手の男優のことをこんなふうに言ったことだ。
「あの人、普通じゃないですよ。なんていうか、目の焦点が合っていないというか……。足りないんじゃないですか、あの人。撮影の間、ずっと嫌で嫌でたまらなかったんですよ。ああいう人、気味悪いんで、次のお仕事は、もっとまともな人がいいんですけど……」

 この言いぐさを聞いて、私は、このあずさという子は多重人格なのではないかと思い始めていた。あれだけ本気でよがり、もだえまくっていたのは誰だったのか? それをこの子はすっかり忘れているようだった。

 さらに、呆れたのは、しばらくたって、AVの仕事を入れてくださいと電話してきたときだ。そのときあずさは『金融流れ』でもっと稼げるコスプレの店で週三回働かされていた。その類の店の多くは、バイブレーターが当たり前になっているところが多い。それが悩みの種なのだそうだ。
「このお店、一日に何回もバイブをあそこに入れないといけないんですよ。こう見えても、まわりには三高の人が一杯いるんですよね。行内でいい人見つけて結婚できればいいと思っているんですよ。そうするのが一番いいんじゃないですか。そんな普通の結婚しようと思っているのに、バイブ挿入であそこが広がっちゃたら困るんですよ……」

 それを聞いて私はついに我慢の限界を超えてしまった。
「はぁ? 何言ってんの? あんた、オマンコの心配してるけど、何でバイブの公衆便所みたいな仕事しかないかわかってないの?」
「え?」
「まだわからないんだ。じゃ、教えてあげるよ」
「……」
「そこしか商品価値がないからよ。昼間、あんたがどこで働いていても、裸になったときの値段には関係ないの。AVの製作会社だってあんたの相手役には、チンポしか商品価値がないような、パーッぽいお兄さんで十分だと思っているのよ。体で見せられない以上、でかいチンポで突きまくってもだえさせるしかないからね。それが、この世界の考え方なのよ。だから、こうやって金融屋の言いなりになって、体や裸を売る商売をしていたら、オマンコはどんどんユルくなるに決まってるじゃん。それが嫌だったらこの仕事をすぐにでも辞めるんだね」
「そこまで……」
「そこまで言った方が、あんたにはいいと思うから言ったの。悪く思わないでね」

 そう言って、私は一方的に電話を切った。

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