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独身女性の性交哲学
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まえがき

『独身女性の性交哲学』
[著]山口みずか [発行]二見書房


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 未婚女性のなんと9割が、「いずれ結婚するつもりがあるか?」という問いに「はい」と答えるのだそうだ。

 てっきり仲間がいっぱいいるのかと思っていたのに、結婚したくない私は、例外の1割に属する異端者だったのかと本気で驚いた。

 巷に溢れる30代未婚男女。

 世間では少子高齢化、晩婚未婚化が叫ばれている。


 本編に入る前に、まずは自己紹介をしよう。

 私は山口みずか、37歳、子ナシ独身。ソープ嬢である。ごく普通の家庭に生まれ、そこそこ真面目に生きてきた。

 いわゆる受験戦争を勝ち抜いて、東京の大学に進学したのはもう20年近くも前の話になる。バブル経済の恩恵は直接享受していないものの、それなりに浮かれた学生生活を送り、就職氷河期といわれるなか、とりあえず就職はしたが半年で挫折。なぜか風俗嬢になる。このあたりの経緯は、拙書『てぃんくる系必勝講座』(太田出版/絶版)、『セックスがお仕事』(共著、宝島社/絶版?)などに詳しい。当時まだ珍しかった大卒で物言う風俗嬢として、執筆活動などさせていただいていた過去を持ちます。

 そんなふうに一般社会からは脱落した身とはいえ、実は同世代のキャリア女子には共感することしきりなのだ。きっと一般企業で働いていたとしても、私は結婚していないだろうから。みな同じように考えているとカン違いしていた。
「未婚、子ナシ、30代以上」は負け犬ですって。いいじゃん、みんなで年取れば。結婚しなくても大丈夫さ。

 ところが、みんな結婚「したい」けど「できない」だけだったんですね。
「いい男がいない!」って、誰もが口を揃えるけれど、いないものはしょうがない。そもそもなんでそんなに結婚したいのかが、私にはわかりません。

 それから、恋愛とセックスを強固に結びつけて、理想の王子様を待ち望む心境も不思議。

 そんなときに、『電波男』という本を読んだ。
「負け犬女は萌えないゴミ!」

 と、現実の女に見切りをつけて、二次元に旅立ったオタクの激白である。

 負け犬女はメッタギリにされているにも関わらず、私は、共感、感動した。

 私が歩んできた道は、消費社会が仕組んだ罠だったことにはっきり気づかされたよ。

 男が若い女に金を使って、デートだグルメだブランドだと、セックスを得るために餌をばら撒いてきた恋愛資本主義社会。それにどっぷりハマった女は、消費することから抜け出せないんだ。年をとって、性的商品価値がなくなって、恋愛市場で高値が望めなくなったら、オニババになって、おとなしく萌えてたオタクに牙剥くしかないってあんまりじゃないか。

 おまけに私は負け犬以前の“野良犬”で、収入源は男性の性欲。モテない男性からも、言ってみりゃ養ってもらっているようなものだ。資本は女としての自分。年を取って、高値が望めなくなることが、負け犬以上に身につまされる。

 心情的には、モテない男性にも共感するし、贅沢になりすぎた私たち中年女が悪いとも思う。しかし、モテない男性がなにゆえモテないのかもわかってしまう。

 おそらく、セックスにおける男女差が問題なのだ。
『電波男』には、セックスの内実はあまり書かれていない。というか、多くの恋愛や結婚に関する本は、愛を称揚する一方で、あまりセックスには触れていない。しかもセックスを中心に据えた本は、技術マニュアルばかりだ。

 だてに長年風俗嬢をやってきたわけではないので、愛とセックスについては一家言ある私。この未婚男女が大量に発生している現状を、私なりに解き明かしてみよう。
「こうすれば問題解決!」というような、明快な答えは出せないけれども、試行錯誤することこそ大事なのかな、と思います。

 女の幸せはいずこじゃ!?
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