モテる女になることが推奨され、そのための服装や髪型やメイクが商品化されたここ数年はモテブームである。
資本主義が恋愛格差に目をつけて、モテない男女を恋愛市場に取り込もうとしている。恋愛を商品にするためのあこぎな戦略ではあるが、需要があるから流行るわけだ。
まずは見た目、そして小手先のテクニック。そうやって努力をすれば、誰もが愛されるお姫様になれるのか。
否。
忘れてはならないのが、目指す王子は「限定商品」であるということだ。
女のモテ願望は、親衛隊を100人抱えることではなく、たったひとりに選ばれるためにあるのではなかったか。なのに、最大公約数に受ける流行のスタイルを真似るのは、矛盾している。