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独身女性の性交哲学
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あとがき

『独身女性の性交哲学』
[著]山口みずか [発行]二見書房


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「それで、山口さん自身は幸せなんですか?」

 本稿を読了後、担当編集F氏40代既婚子ナシ男性)の素朴な疑問であった

 確かに、他人様のことを観察し、批評するのはたやすいが、
「じゃあ、あんた自身はどうなのよ」

 と、言われてしまえば、当方、30代後半、独身で、おそろしいことに現役風俗嬢だったりする(実年齢は、お客様には内緒です)。

 世間一般では、「終わってる」と、思われてしかるべき身分であろう。

 でも、本人は、割と楽しんでます。

 世間的な評価に一喜一憂することは、そりゃ、にんげんだもの、ありますよ。しかし、幸せの本質は、自己肯定感だと気づいてからは、悩みも劣等感も惨めな気分も、結局は、
「でも、そんな自分が好き♪ てへっ」

 と、自分を丸め込んでしまえるようになった。

 それは決して自己欺瞞ではない。自分を欺くのではなく、とことん向き合った末に得た実感だ。


 私にとって「恋愛」は脳内萌えで「乙女モード」になってみたり、叶わぬ恋に「悲劇のヒロインごっこ」に興じてみたりもするけど、基本、娯楽だ。

 だいぶ薄れたとはいえ、やはり幼少期からの王子様幻想(少女漫画仕込み)は、相当根強く、恋愛に熱狂する癖は抜けません。相手に巻き込まれて、人生狂わす「恋愛ギャンブル」も、これまで何度か味わってきた。さすがに懲りたいまは広く浅くを心がけているが、あれは病だからいつ発症するかはわからない。
「セックス」は、お仕事でもあり、また最近は、自らが消費者として男の性を買ってみたりする趣味でもある。恋愛もひっくるめて、趣味が「男」なのかもしれない。

 一般的に言えば、女という性には、「賞味期限」がある。

 趣味の「男」を満喫できるのも、今が最盛期? などと思えば、結婚なんかしてるヒマがない。賞味期限を決めるのが、男のほうだとしたら、まだまだイケてると思っているのは自分だけで、どんどん痛い女になっていく可能性も大。いつまでも、男の尻を追っかけているわけにもいかないのだ。あと、セックスというお仕事を、続けることは熟女でも可能だが、若い頃のように簡単ではなくなってくる。そういう意味では、笑っていられるのもいまのうちだけか!? という焦りは、ときどき感じます。

 だからこそ、本当に大事なのは、色恋なしの信頼できる人間関係なのだ。そして、興味の対象も目の前の男から、男という性、人間そのものというように、視野を拡げていけば年をとることも恐くない。

 結婚すれば安心できるじゃないか、というのが普通の女子の考えだろうが、私は「結婚」にどうにも興味が持てない。

 信頼できる友人が、異性であっても構わないけど、セックスの相手をその人だけにするという契約は結べない。でも今後、そういう気持ちに「絶対に」ならないとは言いきれない。先のことはわかりませんよ。この先のわからなさが、むしろ楽しいのだ。

 自分の子どもを持つという選択も、タイムリミットは間近であるが、生殖の性ではなく、快楽の性を請け負ってきた手前、いまさらの感あり。


 ひとりでさみしくないのと聞かれても、大きなお世話と応えるしかない。

 さみしさを紛らわせるために、誰かに頼るなんておこがましいと思えてしまう。そうは言っても、少ない女友だちやペットや本に精神的にはかなり助けられています。ひとりで生活しているからといって、決して孤独じゃないんだな。

 そして、この社会の中で、どう足掻いてもはぐれ者の立場でいることで、世間をナナメに見るクセは抜けないが、それでも、私はここに所属しちゃっています。もうそれだけで、充分、ひとりじゃないわ、と思えると言うといい子ちゃん過ぎるかしらん?

 ついでにもっといい子ちゃん発言をすれば、世の中の人々(とりわけ同世代の独身女性たち)が、変な価値観に縛られずに、ラクに生きていければいいのにね、と願ってやまない。

 一般の女性よりもかなり数多くの男の性と関わってきた私の風俗経験からの考察が、誰かの心に響くことがあれば、それが今一番の幸せです。
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