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ママ、さよなら。ありがとう 天使になった赤ちゃんからのメッセージ
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★雲の上に帰っていく赤ちゃん

『ママ、さよなら。ありがとう 天使になった赤ちゃんからのメッセージ』
[著]池川明 [発行]二見書房


読了目安時間:3分
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「妊娠したら、元気な赤ちゃんが生まれる」と思いこんでいるかたは、たくさんいます。けれど、赤ちゃんが生きて産まれるのは、決してあたりまえのことではありません。

 医学的には、すべての妊娠のうち8〜15パーセントが流産になるといわれています。また、いまの日本でも、お産のうち2〜3パーセントは死産なのです。

 そもそも、受精から考えるなら、妊娠反応が出るまで受精卵が育つのは、5回から10回のうちたった1回です。しかも、一昔前までは、産声(うぶごえ)をあげてもお宮参りの前に亡くなる赤ちゃんもたくさんいました。

 そう考えると、赤ちゃんを宿し、無事にお産にいたり、子どもが大きく成長することは、奇跡のように感じます。

 産科医療の発達にともなって、多くの赤ちゃんを救命できるようになりました。それでも、雲の上に帰っていく赤ちゃんは必ずいるのです。特に、妊娠初期の流産については、医療によってくい止めることは、ほとんど不可能です。

 妊娠の喜びもつかの間、赤ちゃんが天使になってしまったお母さんは、どれほどつらいことでしょう。

 赤ちゃんを抱くのを楽しみにしていたお母さんだからこそ、悲しみや喪失感も深いのです。妊婦さんを見かけたり、元気な赤ちゃんを出産した友人の報告を聞いたりすると、心乱れることもあるかもしれません。

 かつて、私は診察室で涙するお母さんを前に、言葉を失ったものでした。

 悲嘆にくれているお母さんに、「じつは、流産はよくあることなんです」と言っても、なんの慰めにもなりません。
「初期の流産は、赤ちゃんの染色体異常がほとんどです」

 と説明したところで、
「でも、どうしてほかのだれでもない、この私が流産してしまったの?」

 という根源的な問いへの答えにはならず、とても納得できないでしょう。

 それは、お母さんが〈医学的原因〉を知りたいのではなく、死の〈意味〉を理解したいからではないでしょうか。

 けれど、答えはすでにお母さんがもっています。

 死の〈意味〉は、赤ちゃん自身が知っていて、お母さんはそれを赤ちゃんに教えてもらえるはずなのです。

 おなかの赤ちゃんが亡くなると、私は直感によって赤ちゃんとお話しするのですが、いまの気持ちを尋ねると、ほとんどの赤ちゃんが「うれしいよ」「幸せだよ」と言います。

 赤ちゃんは、お母さんのおなかに宿れたこと、ただそれだけで、うれしくてたまらないのです。

 私はよく、赤ちゃんとこんな会話をします。
「あちらの世界に帰るって、あなたが決めたの?」
「うん」
「お母さんはとても悲しんでいるよ。でも、迷わないでちゃんと雲の上に帰ってね」
「うん、わかった」

 そして、こういうことを受け入れられるお母さんの場合は、赤ちゃんとの対話をお伝えします。すると心がいくぶん慰められ、笑顔で帰っていかれるお母さんもいらっしゃるのです。

 
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