私は、流産も正期産(37週0日から41週6日までのお産のこと。正常な時期のお産という意味)と同じ、ひとつのお産と考えています。
流産の中には、おなかの中で赤ちゃんの心臓が止まったものの、赤ちゃんの体は外に出ないでとどまっているという、稽留流産があります。
いまの日本では、稽留流産がわかったとたん、病院の都合で日取りを決め、赤ちゃんを外に出す手術をすることがほとんどです。
けれど、稽留流産でも、慎重に経過を見守っていると、やがておしるしがあり、陣痛があって、赤ちゃんが外に出てくるのです。
手術をするのは、赤ちゃんが自然に出るのを待っていると、胎盤が剥がれても子宮が収縮せず、出血するリスクがまれにあるためです。