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本当は怖い日本の地名
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雑学
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第1章 日本に残る怖い地名

『本当は怖い日本の地名』
[著]日本の地名研究会 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:1時間8分
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「鬼」の字を持つ地名

◆鬼の死骸を生めた村 「鬼死骸村」
読み方 【おにしがいむら】
所在地 岩手県一関市


 坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)に討たれた豪族の死体が埋められたのでこの名が付いたといわれている。この豪族は鬼と呼ばれていたことから鬼死骸村と呼ばれるようになったのだ。

 ここには、今も鬼にまつわるたくさんの名所とともに「鬼死骸伝説」が残っている。田村麻呂が死骸を埋めたといわれる場所の周辺に転がる巨石は、死骸の一部とも死んだ鬼の化石ともいわれ、鬼石と呼ばれている。また、死骸を埋めるために石を動かした場所から湧き出した鬼清水がある。



◆100の目を持つ鬼がいた 「百目鬼」
読み方 【どめき、どうめき】
所在地 栃木県塩谷郡


 地名はこの地方に伝わる「百々目鬼(どどめき)伝説」に由来する。

 昔、百々目鬼という妖怪が長岡の百穴に身をひそめ、たびたび若い娘の姿に化けては人々の血を吸っていた。

 この鬼を退治したのが、俵藤太(たわらとうた)の通称で知られる平安時代の武将藤原秀郷(ひでさと)だった。秀郷に倒された鬼が成仏した場所を、百目鬼と呼び、いつの間にか「々」という文字が省略されて、この場所を百目鬼と呼ぶようになった。



◆鬼が怒るように荒々しい川 「鬼怒川」
読み方 【きぬがわ】
所在地 栃木県日光市


 まるで鬼が怒ったように流れが荒々しいので、この名前が付いた。

 この付近には身長が雲を突き破って天まで伸びている“ダイダラボウシ”と呼ばれる大男が住んでいたといわれている。“ダイダラボウシ”がこの川の付近を歩くと、川面が激しく揺れて、鬼が怒っているように見えた。また、“ダイダラボウシ”が川の水を飲むと、あっという間に水が少なくなって川の流れがいく筋にも分かれてしまい、東鬼怒川、西鬼怒川ができたという。



◆女の鬼ってどんな鬼 「女鬼峠」
読み方 【めきとうげ】
所在地 三重県多気郡


 お伊勢さん参りで熊野へ向かう際の最初の難所であり、ここで命を落とした人も多い。

 ここには人食い鬼が()んでいたという伝説があり、鬼に食われた女の幽霊もたびたび目撃されていたことからいつの間にか女鬼と呼ばれるようになった。

 また、この付近のトンネルの上に女性の罪人専用の処刑場があり、そこで処刑された女性が幽霊になって出没したともいわれる。



◆鬼を退治して大手柄 「鬼手」
読み方 【きしゅ】
所在地 宮城県栗原市


 退治された鬼の手が飛んで来て落ちたことから鬼手と呼ばれるようになった。鬼の手は鋭く尖った爪があり、ゴツゴツとしていて熊の手のようだったといわれている。

 恐ろしい鬼の手を切り落として退治し、皆から感謝されたことから、鬼の手の(むくろ)手骸(てがら)が転じ、立派なことをしたという意味で、手柄(てがら)といわれるようになった。

 鬼手と呼ばれる場所は、この手柄地区内にある。



◆入浴してみたいような、したくないような 「鬼首温泉」
読み方 【おにこうべおんせん】
所在地 宮城県大崎市


 かつて、鬼と呼ばれた豪族のひとりがこの場所で首をはねられたことに由来する。そして鬼の首が落ちた場所から温泉が湧いたため鬼首温泉と呼ばれるようになった。また、この地域は地熱が高く、100℃近くあったことから地獄地帯ともいう。

 もともとは鬼切部(おにきりべ)と呼ばれていたが、いつの間にか(なま)って変化し、鬼首というようになったという説もある。地熱を利用した鬼首地熱発電所がある。



◆般若の形相の化け物が出没 「男鬼町」
読み方 【おおりちょう】
所在地 滋賀県彦根市


 かつてのこの地方、近江国(おうみのくに)にあった霊山の7つの寺院のうちのひとつ、男鬼寺(おおりでら)にちなんでこの町名が付いたといわれている。

 男鬼は、近江が訛ったものなのだが、そもそも男鬼というのは“能”の世界で使う言葉。般若(はんにゃ)の角をとると男鬼になるといわれていることから、昔この辺りに般若の面のような顔の化け物が現れて、これを男鬼と呼ぶようになったといわれている。



◆幻だった鬼の城 「鬼ノ城」
読み方 【きのじょう】
所在地 岡山県総社市


 鬼ノ城は敵の侵攻(しんこう)に備えて作られたと言われており、『日本書記』には同じ時代にいくつかこのような城が築かれたと記されている。しかし、それ以上確かなことはわからない。

 また、“温羅(うら、おんら)”と呼ばれる鬼がこの城を拠点にこの地方を支配していたことからこう呼ばれるようになったという伝承がある。

 やがて温羅は左眼を射抜かれ捕らえられてしまうが、その血が流れた血吸(ちすい)川がかつてこの地を流れていたという。



◆片想いのワニの、悲しい恋の物語 「鬼の舌震」
読み方 【おにのしたぶるい】
所在地 島根県任多郡

出雲風土記(いずもふどき)』によると、阿伊(あい)の里に住む美しい姫を慕って、日本海に住むワニが夜な夜な川をさかのぼってきた。姫はこのワニを嫌って大きな岩で川をせきとめ、姿を隠してしまったが、ワニは姫を一層激しく恋慕ったといわれている。

 そんな「ワニの(した)ぶる」が訛って鬼の舌震と呼ばれるようになったのだ。何やら恐ろしげな名前だが、片想いのワニの悲恋物語がその名の由来だ。



◆鬼を退治して生まれた平和な町 「鬼無町」
読み方 【きなしちょう】
所在地 香川県高松市


 この地域には様々な桃太郎伝説が残っている。

 鬼無町の地名もそのひとつで、桃太郎が鬼ヶ島で成敗した鬼たちが(よみがえ)り、この土地で再び退治し、ようやく鬼がいなくなったことから名付けられたといわれている。

 町の神社には、桃太郎と家来の犬、猿、(きじ)の墓があって大切に祀られている。

 また、退治した鬼の死骸を埋めた場所は鬼ヶ塚(おにがつか)と呼ばれている。



◆鬼に呪いをかけ家来に 「鬼取町」
読み方 【おにとりちょう】
所在地 奈良県生駒市


 この町名は、ある呪術者(じゅじゅつしゃ)が2匹の鬼を退治したことに由来する。呪術者が山にこもって修行をしているところへ2匹の鬼が現れた。呪術者が呪いをかけると鬼たちは、たちまち体がしびれて歩くこともできなくなり、ついに頭を丸め呪術者の弟子になることを誓った。

 また、この2匹の鬼を連れて呪術者が向かった地が吉野であり、吉野にある前鬼(ぜんき)という地名は2匹の鬼のうち1匹を指しているという説もある。



◆女木島はあの鬼ヶ島だった!? 「女木島(鬼ヶ島)」
読み方 【めきじま】
所在地 香川県高松市


 この地方の方言では、「壊れる」を「めげる」という。昔、この島に壊れた扇が流れ着いたのでめげ島=めぎ島と呼ばれるようになった。北にある男木島(おぎじま)と合わせて男女に見立て、オギのオに対してメギのメをつけて女木島と呼んだという説もある。

 また、この島はあの鬼ヶ島だともいわれている。鬼ヶ島は桃太郎が退治した鬼の島で、今もなお、この地には伝説が様々な形で残っている。



◆子供をさらい食べていた母神が改心 「鬼子母神堂」
読み方 【きしぼじんどう、きしもじんどう】
所在地 東京都豊島区


 安産と子育ての女神である鬼子母神が祀られているのでこの名で呼ばれている。

 鬼子母神は、500人あまりの子を産みながら、その一方で他人の子を捕まえて食べた。怒った人々は鬼子母神がかわいがっていた末子をさらったため、彼女は子を失った母親の苦しみを知り子供の守り神として生まれ変わる。

 ちなみに鬼子母神の鬼という字は、第1画目の点がない。これは鬼子母神が改心して角を外したからだという。



◆笹の葉で退治されたカニの鬼 「鬼住山」
読み方 【きずみやま】
所在地 鳥取県西伯郡


 この山に“大牛蟹(おうしがに)”と“乙牛蟹(おとうしがに)”という鬼の兄弟が棲んでいたことからこの名前がついたといわれる。

 ある日、仲のよかった乙牛蟹が退治され、怒った大牛蟹は暴れ狂って村人たちを困らせた。しばらくして、ある村人が枕元で聞いたというお告げに従い、笹の葉をたくさん持って山に登ると、強い風が吹いて笹の葉が大牛蟹の体にまとわりついた。困った大牛蟹はカニのように這いつくばって暴れたのち、降参したといわれている。



◆鬼がここで洗濯をした!? 「鬼の洗濯板」
読み方 【おにのせんたくいた】
所在地 宮崎県宮崎市


 宮崎市にある、周囲約1.5 Km、高さ最高6mほどの小さな島の別名。

 この島は、約1000万年〜800万年前の地層が侵食されて独特な形状に変わった奇岩(きがん)で周囲を囲まれている。島全体がまるで鬼が使う巨大な洗濯板に見えることからいつの間にか鬼の洗濯板と呼ばれるようになった。

 鬼の字がつくのは、地面が鬼の肌のようにデコボコだからだともいわれる。



「体」の部分の字を持つ地名

◆「鼻削ぎ」は野蛮!? 耳ならいいの!? 「耳塚」
読み方 【みみつか】
所在地 京都府京都市東山区(豊国神社前)


 耳塚とは、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際、戦利品として首の代わりに、戦った兵の耳や鼻を()ぎ、持ち帰って埋めた場所を指す。

 当初は「鼻塚」と呼ばれていたが、江戸時代の儒学者林羅山(じゅがくしゃはやしらざん)が著書の中で、鼻削ぎは野蛮な行為だとし「耳塚」と表記してから、この名称が広まったといわれている。

 この場所には、およそ2万人もの兵士の耳と鼻が埋められているという。



◆水源地が不明のまま、湧き出し続けている沼 「頭無沼」
読み方 【かしらなしぬま】
所在地 福島県会津若松市


 付近にはどこにも水は流れていないのに、突然、地面から水が湧き出てきたことから「頭無(かしらなし)」と呼ばれるようになった。

 頭無は、沼や川などで上流や水源がはっきりしない場所の地名として使われることが多い。

 1974年頃までは養魚地として利用されていた。(おす)が子育てをすることで知られる魚イトヨが生息している。沼水の温度は、年間を通して約15℃くらいでなまあたたかい。



◆大量の首が切られた場所 「首切峠」
読み方 【くびきりとうげ】
所在地 香川県仲多度郡


 戦国時代、造田備中守が守る造田城(ぞうだじょう)が敵軍に襲われた。造田側は守りきれず、城に火を放って自害してしまう。そして、捕虜となった者たちがこの場所で首を切られて死んだことから「首切峠」と呼ばれ、幽霊が出没するといわれる。

 首を素早く切られると痛みを感じずに死に、斬首(ざんしゅ)されたあともしばらく意識があるといわれ、そこから首のない幽霊の伝説が生まれた。また、処刑場だった旧道には、地元の人が祀った「首切地蔵」があり、今でも心霊スポットとして恐れられている。



◆足摺(あしずり)は反省の証 「足摺岬」
読み方 【あしずりみさき】
所在地 高知県土佐清水市


 賀登上人(かとうしょうにん)と弟子の日円上人(にちえんしょうにん)補陀落渡海(ふだらくとかい)と呼ばれる修行のための航海の準備をしていると、一人の修行僧が現れた。慈悲深い日円上人は食べ物を恵んだが、賀登上人は分け与えようとはしなかった。

 いよいよ船出という時、舟は修行僧と日円上人だけを乗せ走り去った。実は、修行僧は菩薩様だった。

 残された賀登上人は後悔し、足を摺りながらこの地を去っていったので足摺岬と呼ばれるようになったという。



◆処刑場はにぎやかな場所に作られる!? 「面取町」
読み方 【めんとりちょう】
所在地 大阪府枚方市


 ここは、処刑場があったとされている。罪人がこの場所に連れてこられ、面をとられる=頭を切り落とされたことからこの地名が生まれた。

 当時、処刑場の多くは、見せしめのため、人通りの多いところに作られていた。実際に首を切り落とす方法は様々だが、江戸時代は日本刀を使って行われるのが一般的だった。また、座らせて斬首する場合と木から逆さ吊りにして斬首する方法があったとされている。



◆さらし首があった隠れ切支丹の村 「野首」
読み方 【のくび】
所在地 長崎県北松浦郡小値賀町


 突き出した丘陵(きょうりょう)の形状が、まるで人間が首を突き出している様に見えることからこの名前が付いたというのが一般的な説。

 しかし、それは表向きの理由で、本当は、ここに隠れ切支丹(きりしたん)の集落があり、捕らえた切支丹の首を見せしめのためさらしものにしたことからともいわれている。

 一方で、野=洗練されていない場所という意味で、「野首」という地名が付いたという言い伝えも。



◆ちぎられた耳が流れる川 「耳取川」
読み方 【みみとりがわ】
所在地 岩手県花巻市


 罪人を拷問(ごうもん)し耳をちぎってこの川に捨てていた。
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