『スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本』
[著]河原一久
[発行]扶桑社
人気コンテンツというものにはファン層が形成され、ファン同士の交流によって対象コンテンツへの情熱が増幅され、結果そのコンテンツの人気をさらに支えていく原動力にもなっていく……という構図はあらゆる作品においてよくあることだと思う。ところがスター・ウォーズの場合、ルーカスフィルムとファンとの間の関係性は、通常のケースに比べてより深く、特殊なものとなっている。
スター・ウォーズにはかつて公式のファンクラブがあった。それはルーカスフィルム自身が運営するもので、第1作公開の翌年の1978年には早くも設立されていた。このクラブに入会すると、定期的に「バンサ・トラックス(バンサの足跡)」というニュースレターが送られてきて、最新作の情報や限定グッズなどを手に入れることができた。日本からも為替を送れば入会できたが、為替を郵送してから会員証やワッペンなどの入会特典が送られてくるまで半年くらいかかったものだった。