『スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本』
[著]河原一久
[発行]扶桑社
銀河共和国にかつてない混乱が渦巻いていた。
辺境の星系との交易に税を課すべきか否かで議論が続いていたのである。
恐るべき宇宙戦艦の包囲によって問題を解決しようと企てている貪欲な通商連合は、小さな惑星ナブーに対する出荷を全面的に停止したうえに航路をも封鎖してしまった。
次々と発生する非常事態に対して共和国議会は果てしない論争をただ繰り返すばかりの状態だった。その間に共和国最高議長は紛争調停のために、特使として銀河の平和と正義の守護者であるジェダイの騎士2人をひそかに通商連合側に対して派遣したのであった……。
共和国最高議長バローラムの特使としてナブー星域に到着したジェダイマスターのクワィ=ガン・ジンと、そのパダワン(弟子)であるオビ=ワン・ケノービは、通商連合の司令船に乗船し、総督のヌート・ガンレイへの面会を申し出るが、ガンレイらはナブー封鎖を陰で操るシスの暗黒卿ダース・シディアスの指示に従い、2人を抹殺しようと企てる。毒ガスの攻撃やバトルドロイドらの襲撃を交わしたクワィ=ガンたちは、連合側がナブーへの侵略を進めるために上陸準備をしているのを格納庫で目撃する。
2人は別々に上陸艇に隠れ、ナブーで再び合流することにする。連合軍はナブーへと侵攻を開始し、アミダラ女王の身柄を確保するために宮殿へと進む。一方、上陸艇を抜け出したクワィ=ガンとオビ=ワンは、そこで原住種族であるグンガン族のジャー・ジャー・ビンクスと出会う。ジャー・ジャーの導きでグンガン族の水中都市に逃げ延びた2人のジェダイは、女王の住む宮殿へ向かうための乗り物をグンガン族の長ボス・ナスから借り、案内人としてジャー・ジャーを同行させる。