『スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本』
[著]河原一久
[発行]扶桑社
銀河共和国には暗雲が垂れ込めていた。数千にもおよぶ恒星系が銀河共和国から離脱することを表明したのである。
謎の指導者ドゥークー伯爵に指揮された分離主義者たちによる一連のこうした動きによって、ジェダイの騎士たちが限りある人員の中で銀河の平和と秩序を維持していくことは極めて困難な状況になってきていた。
今や劣勢となってしまったジェダイ騎士団を支援するために、共和国では軍隊を創設すべきか否かを問う議案が出された。元ナブー女王アミダラ議員は、この重大な議案に一票を投じるために、銀河元老院へ戻ろうとしていた……。
ナブー危機から10年。パルパティーン最高議長ことダース・シディアスが仕掛ける大陰謀劇は、共和国内における分離主義勢力と忠誠派の対立の中、1つの暗殺未遂事件を皮切りに次々と新たな展開を見せる。その中でジェダイ騎士団は正義を貫く行動に終始するが、コルサントを覆う分厚い雲のように未来は不透明であり、その渦中でのジェダイの行動は、結果的にまたもやシディアスの思惑通りに事態を推し進める原動力となってしまう。
軍隊創設に反対するアミダラ議員を乗せたスターシップがコルサントに到着。タラップが開いて議員が降りてきたその瞬間、巨大な爆発が起きて議員のスターシップは全壊、議員らも倒れてしまう。近くに降り立ったナブー・スターファイターのパイロットが議員に駆け寄るが、彼女こそアミダラ議員その人で、議員に扮していたのは影武者を務める侍女のコーデだった。自分を狙った暗殺者によってコーデは身代わりとして命を落とす。その事実にアミダラは動揺する。
その頃、パルパティーンはヨーダらジェダイ評議会の面々と分離主義者の台頭について論じる。ジェダイは共和国の兵士ではないので軍隊として働くわけにはいかないという点についてだ。