『スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本』
[著]河原一久
[発行]扶桑社
スター・ウォーズは基本的に秘密主義のもとで製作されている。これはこのシリーズが世界的な関心を集めるコンテンツだからなのだが、それだけに、たとえば脚本でさえも俳優たちには部分的にしか配られなかったりする。それも赤い紙に印刷されたものだ。赤い紙をコピーすると真っ黒になってしまうので、こうしておけば極秘の脚本をコピーされて流出することを防げるというわけだ。
とはいうものの、今回の「フォースの覚醒」における秘密の保持は、極秘主義のスター・ウォーズでさえ過去に例のないほど厳重なものだった。なにしろ公開3か月前の段階ですら、そのストーリーがまったく不明なのだ。公表されている情報もごくわずかに以下の事柄ぐらいなのだ。
・物語は「ジェダイの帰還」から30年後
・新たな惑星ジャクーが舞台の1つとなる
・主人公レイはジャクーに住む女性
・悪役はカイロ・レンという男
・ハン・ソロやレイア、ルークなどおなじみのキャラも登場
とまあ、ほかにもあるがいずれも断片的なものだ。もちろんネット時代なだけにいろいろな噂も飛び交っている。
ストーリー自体は映画が公開されてしまえば周知の事実となる。そこで、第3章と第4章で、現時点(10月10日)で類推できるエピソード7の内容と、その後のエピソードへの影響なども考察してみた次第である。