読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-1
kiji
0
1
1096931
0
テレビ 知りたかった大疑問
2
0
0
0
0
0
0
雑学
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
10社以上に出演しまくる「CM女王」が生まれる理由とは?

『テレビ 知りたかった大疑問』
[編]素朴な疑問探究会 [発行] 河出書房新社


読了目安時間:3分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 バブル崩壊以降、テレビCMの世界では、ちょっとした異変が起きている。
「CMの女王」なる言葉が生まれたように、一人の女性タレントにCMが集中する現象がずっと続いているのである。

 まずは、どんな女性タレントが女王と呼ばれてきたのか。CM関連のデータを扱う「ギャンビット」の調べによると、バブルが崩壊した九二年以降の「CMの女王」は次のとおりだ(数字は、CMの出演本数)。

九二年……宮沢りえ(アリナミン、ダイハツ「オプティ」など一〇本)
九三年……内山みどり(サッポロ一番、セボンなど一〇本)
九四年……鈴木杏樹(あんじゅ)(キリン一番搾り、東京テレメッセージなど一三本)
九五年……鈴木杏樹(全日空、新Vロートプラスなど一四本)
九六年……鈴木蘭々(らんらん)(ウメッシュ、学生援護会など一二本)
九七年……鈴木蘭々(森永ハイソフト、カラリオなど一四本)
九八年……吉川ひなの(キリン・サプリ、サンテピュアなど一一本)
九九年……藤原紀香(のりか)(タカラカンチューハイ、日本航空など一一本)


 このほか、九六年から九八年にかけて三年連続ベスト3に入った飯島直子も、“影のCM女王”と呼んでもさしつかえあるまい。

 ともかく、CMの女王ともなると、視聴者は一日に何度もお目にかかることになり、女王の顔と名前は覚えても、どんな商品のCMだったかわからないといったこともおおいにありうるはず。これではスポンサーにとって、何の利益にもならなそうだが、にもかかわらず、なぜ、一人のタレントにCMが集中するのだろうか?

 結論を先にいうと、これは不況のせいである。

 バブル期のように「新商品を出せば売れる」という時代は、CMも破天荒なもの、世の顰蹙を買うものなどいろんな冒険ができた。しかし、不況になり、消費者のサイフのひもが固くなると、こうした冒険はおかしにくい。

 こんなときは、好感度のいいタレントを起用したCMがいちばん無難というわけで、だから、一人の女性タレントにCMが集中することになる。

 要するに、企業の保守化が原因というわけだが、ここ数年、日本のCMは、カンヌなどで開催される世界的なCMコンテストでも惨憺たる成績が続いている。かつての日本のCMといえば、こうしたコンテストではグランプリの常連だったものだが、最近はわれわれ日本人が見ても、ユニークで面白いCMが減っている。

 不況のせいで無難なCMが増え、そのせいでさらに消費が冷え込んでいるのだとしたら、まったくナンセンスな話ではある。


この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:0文字/本文:1035文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次