民放キー局の社員の給料が非常にいいことは、つとに知られる。
どこの局も、大卒社員の年収は、三〇歳で軽く一〇〇〇万円を超えるそうだ。
しかし、番組制作関係の部署は、労働条件が過酷なことも事実。テレビ局の社員というと、毎晩、麻布や六本木で、モテまくって派手に遊んでいそうだが、それは一部の大プロデューサーぐらいのもの。
大半の社員は、「三日徹夜だ」「もう一週間会社に泊まり込み」とボヤきながら、「でも、俺はテレビが好きだ」と、自分を叱咤激励し、気つけのドリンク剤と酒を飲みつつ、毎日ボロボロになって働いているのである。