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戦後アウトローの死に様
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ルポ・エッセイ
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佐藤儀一(元極東関口一家谷畑二代目佐藤会総長=平成十四年十月十四日没)

『戦後アウトローの死に様』
[著]山平重樹 [発行]_双葉社


読了目安時間:8分
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 かつて“東北のドン”の異名をとり、秋田に「佐藤会あり」と勇名を馳せた親分・佐藤儀一。その時分――平成十四年は、東北最強武闘派軍団と称された佐藤率いる佐藤会も解散し(平成四年七月)、自らもヤクザ稼業を引退して早十年。悠々自適の生活を送って、現役の時代とは想像もつかないような平穏な日々を楽しんでいた。


 毎日の日課も決まっており、生まれ故郷で自宅のある本荘市から往時活動の拠点にした秋田市に通って夕方からカタギの友人たちと麻雀を打ち、それから皆で夕食を取り一杯飲んで帰途に就いていた。酒もウイスキーのボトルを一本軽く空けていた全盛期のようには飲めなくなっていたが、皆に合わせてそこそこに飲んでほろ酔い気分になり、時にはカラオケのマイクを握ることもあった。


 そこには阿修羅のように戦いに次ぐ戦いの半生を駆け抜けてきて、長い獄中暮らしを余儀なくされ、シャバにいてもほとんど気の休まる(いとま)さえなかった現役のときとは似ても似つかぬ佐藤の穏やかな姿があった。

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