読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-1
kiji
0
1
1098341
0
インスタントリア充 人生に「いいね」をつける21の方法
2
0
1
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
お金持ちだと思われたい

『インスタントリア充 人生に「いいね」をつける21の方法』
[著]地主恵亮 [発行]扶桑社


読了目安時間:7分
この記事が役に立った
1
| |
文字サイズ



 金持ちか、貧乏かを選べと言われれば、誰しも金持ちを選ぶ。みな金持ちになりたいのだ。また金持ちと仲良くなりたいとも思う。おこぼれをもらえる気がするからだ。お金持ちといえば、六本木に住んで、自宅でパーティーを開く。いい服を着て、高級外車を数台所有して、芸能人と友達で、モデルと付き合ったりと好き放題している。同窓会などで、そんな金持ちに会えば、誰もが「羨ましい」と思う。つまり金持ちは多くの人の憧れの存在であり、人気者なのだ。どうやったら金持ちになれるのだろうか。


インスタント★リア充





 頭をひねってみよう



 金持ちになれるものならば、誰しもがなりたいと思う。しかし、そう簡単になれるものではない。一生懸命働いても、金持ちにはなれないのだ。六本木ヒルズに住んでみたいけれど、家賃を払えるほど稼げないのだ。


 毎日汗水をたらして働く。始業時間は9時なのに、それよりもずっと早く満員電車に揺られて会社に出向き仕事を始め、お昼ご飯も会社の近くに売りに来る数百円のお弁当を食べて、終業時間が過ぎても仕事を続け、家に帰るのは日付が変わる頃。それが一般ピープルである。しかし、月に稼ぐのは平均的な金額だったり、場合によっては、それだけ頑張っても標準より低いこともある。


 その点、お金持ちは違う。重役出勤とでもいえばいいのだろうか、朝早くから会社に来ない。昼は数千円のランチを食べ、夜は会食やパーティーだ。日中もどんな仕事をしているのかよくわからない。家ではペルシャ猫を飼っている。


 女性が結婚相手に求める条件には、年収の話が出てくる。普段は口に出さないようにしていても、みな金持ちが好きなのだ。モテるには、人気者になるには、金持ちでないとダメなのだ。


 しかし、上記のように人は頑張ってもなかなか金持ちになれない。せいぜい平均的な収入を得られる程度だ。それでも無職の私からすれば実に素晴らしいことだけれど、金持ちではない。株で一発当てるという手もあるが、借金をした挙げ句、家に取り立ての怖い方々が来る絵が浮かぶ。


 人は簡単にお金持ちになれないのだ。でも、お金持ちのように見せることはできるかもしれない。


 この後に出てくる写真を見ていただきたい。



 六本木ヒルズに住んでいます!



 これを見て「貧乏」と思うだろうか。六本木ヒルズでコンビニ袋を持ったバスローブの男性。絶対に近所で買い物をした格好だ。だってバスローブだ。風呂上がりにビールがないことに気がつき、近所に買い物に出かけたのだろう。


 六本木ヒルズといえば金持ちの集う場所だ。有名な会社の社長たちは六本木に住む。それ俺の年収だよ、というような金額の家賃を毎月払うのだ。きっと管理費だけで、私の家の家賃より高い。それでも金持ちは六本木ヒルズに住むのだ。


 ただし観光地と化しているので、誰でも行くことができる。


 もちろん本当の私は金持ちではなく、畳の部屋で生活している。六本木ヒルズに住めるはずがないのだ。しかし、バスローブを着て、コンビニ袋を持ち、六本木ヒルズで写真を撮れば金持ちに見えるのだ。金持ち、実に簡単である。


 金持ちは自宅も煌びやかだろう。バスローブを着て、ソファにゆったりと座り、葉巻を一服。そんな優雅な時間を過ごす。それも簡単に実現できてしまう。


 ご覧いただきたい。金持ち以外の何ものでもない。そもそも普通の人はバスローブなんて着ない。でも、金持ちはバスローブを着るし、バスローブでコンビニにも行くし、バスローブでソファに座り葉巻も吸うのだ。


 ソファは六本木ヒルズを歩いていると普通にあった。きっと金持ちが多いので、「お金持ち様、休憩してください」ということで置いてあるのだろう。駅にあるような長椅子でもいいけれど、そこは六本木ヒルズ、ソファなのだ。そこに金持ちでもなんでもない私が座るのだ。


 誰でも気軽に金持ちになれる時代がやってきた。ちなみに葉巻はカルパスだ。カルパスは万能である。まず、美味しい。若い頃の私は、カルパスだけでお腹をいっぱいにする夢を見ていた。そして、28歳の誕生日にはカルパスを買い、その夢を実際に叶えたことがある。その晩の喉の渇き、次の日の胃もたれは、もはや罰ゲームのようでもあったけれど、幸せだった。


 そして、今回は葉巻としても活躍する。人は夢を叶えようと思うと、どうしたって「カルパス」が出てくるのだ。



 普段着としてのバスローブ



 ところで、バスローブを着て歩いている人をあまり見かけないのは。なぜだろう。理由は簡単だ。金持ちではないからだ。金持ちでない我々は、バスローブの意味を見出せずにいる。どのタイミングで着ればいいのかわからないのだ。


 風呂上がり、パジャマを着ればいい。寝る時、パジャマを着ればいい。朝ごはんを食べる時、パジャマを着ればいい。一般ピープルの我々は、基本的にパジャマで解決するのだ。


 なぜパジャマを選ぶのか、それはバスローブが意外と高いからだ。数千円するのだ。今回私が購入したバスローブも5000円した。安いものを選んだが、それくらいしたのだ。5000円である。バスローブよりもっと有意義な使い方がある気がして、人は買わないのだ。ちょっと高い焼肉屋に行く、恋人や子供へプレゼントを買う、親孝行をする。それに十分な金額であり、我々はバスローブというゴールにたどり着かないのだ。


 しかし、金持ちはバスローブを着る。バスローブを買うお金があるからだ。高い焼肉屋にも行けるし、プレゼントも買えるし、親孝行もできるし、バスローブを買うお金もあるのだ。5000円という自由に使えるお金がある時に、お金持ちは自然体でバスローブを買うのだ。


 つまりバスローブを着れば金持ちに見えるのだ。この方程式を覚えていただきたい。


 バスローブを着て歩いて誰かに怒られないのか、そんな格好で写真を撮っていて大丈夫なのか、と思うかもしれない。ビルの前で着替えると怒られる可能性もあるので、移動もすべてバスローブで行えば問題ない。バスローブが普段着ですと胸を張ればいい。公共の場所の多くではバスローブを着ていると確かに浮くが、六本木ヒルズなどの金持ちエリアに一歩入ると、バスローブ姿が自然と馴染んでくる気がする。

「金持ち=バスローブ」の証拠だ。


 バスローブを着て六本木ヒルズを闊歩したが、特に誰も何も言わなかった。私がお金持ちに見えたということだろう。なぜか、一般人はバスローブを着ないので、誰もが私をお金持ちだと思ったからだ。


 ちなみにバスローブを着て展望台で写真を撮ると、金持ちの自宅でのワンシーンのように見えることもお知らせしておく。ライフハックである。もちろん展望台なので、誰もが行くことができる。無料で入れる展望台を選べばお金もかからない。実はお金持ちもこうやって展望台で写真を撮っているのだと思った。


 そういえば、金持ちの家には池があり、そこには立派な錦鯉が泳いでいる。それが金持ちだ。六本木ヒルズは仕事用に住んでいて、週末は都内の静かな場所にある家に戻り、鯉に餌をあげる。


 自慢の日本庭園の池で錦鯉に餌やり。六本木ヒルズよりも、金持ちとしてのランクが上がった感じがする。これが普通の格好だったらどうだろう。一般公開されている日本庭園を見に来た人にしか見えない。SNSに写真をアップすれば、疎遠になっていた友達からも「飲みに行きませんか?」と金目当ての連絡がくるはずだ。


エピローグ………バスローブさえあれば、誰でもお金持ちのような写真が撮れることがわかった。身を粉にして働く必要などないのだ。バスローブとカルパスを買う金さえあれば、誰でもお金持ちのようになれるのだ。


この記事は役に立ちましたか?

役に立った
1
残り:0文字/本文:3116文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次