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決定版 人物日本史
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歴史
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3 日本武尊……今に伝わる数々の逸話を残した古代日本のヒーロー

『決定版 人物日本史』
[著]渡部昇一 [発行]扶桑社


読了目安時間:18分
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熊襲の首領から献じられた日本武尊という名前


 今でも覚えているが、講談社の「少年倶楽部」に「日本の歴史に日本(やまと)(たけるの)(みこと)がいなかったら、どんなに寂しかっただろう」と書かれているのを見て、なるほど、日本武尊のような武勇の人がいなかったら確かに日本の歴史は寂しいだろうなあと思ったことがある。


 その日本武尊について最も詳しく書かれているのは、なんといっても水戸(みつ)(くに)の『大日本史』である。詳しくは水戸光圀の項で述べるが、『大日本史』ほど詳しく調べているものはない。当時の漢学者にはイデオロギーがなかったから、異説であっても捨てるようなことはせず、注をつけたうえで「挙げて、これは取らず」と断っている。『日本書紀』の「一書に曰く」という書き方と同じだが、これは良心的である。今の多くの学者の及ぶところではない。


 さて、ここでは日本武尊について『日本書紀』をもとにして考えてみたい。日本武尊は、またの名を()(うすの)(みこと)、またの名を(やま)()()(ぐな)(倭男具那命)という。日本武尊という名前は、これは後でいうように、熊襲の首領である(かわ)(かみの)(たけ)()が小碓尊に殺されるときにその強さを讃えて奉った名前で、朝廷から出た名前ではない。


 日本武尊は景行天皇(第十二代)の息子で、(ちゅう)(あい)天皇(第十四代)の父親にあたる。身の丈が一丈(三メートル三センチ)もあり、力も強かったという。身長が三メートルというのは誇張だろうが、見上げるような大男であったということだろう。この日本武尊は景行天皇の二十七年に熊襲が反乱を起こしたというので討伐に出かける。このときの歳が十六歳であったといわれる。出発するとき、弓の上手な者を連れていきたいといって、美濃の国にいた(おと)(ひこ)(きみ)を供に連れていくことにした。


 熊襲の国に行ってみると、川上梟帥という熊襲の首領が親族を集めて宴会をしようとしていた。そこで日本武尊は髪を解いて童女を装い、叔母である(やまと)(ひめの)(みこと)からもらった服を着て宴会に紛れ込むのである。

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