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決定版 人物日本史
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歴史
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9 和気清麻呂……仏教の毒を消し去り、皇統の危機を救った日本の恩人

『決定版 人物日本史』
[著]渡部昇一 [発行]扶桑社


読了目安時間:13分
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女帝の寵愛を受けて政治・宗教の最高権力者となった弓削の道鏡


 我々が子供の頃、()(けの)(きよ)()()(七三三~七九九)といえば誰もが知っている有名人であった。なぜ和気清麻呂が有名人であったかというと、実は簡単な話で、戦前の十円札の肖像に使われていたからである。そしてその十円札には清麻呂とともに「猪」の絵が刷ってあった。これがどういうわけなのか当時は知らなかったが、大人たちは十円札を「猪」と呼んで「猪一枚」「猪一匹」というような言い方をしていた。


 和気清麻呂が紙幣の顔となったのは「皇統を守った」ことが高く評価されていたためだろう。それゆえ、天皇が人間宣言をして民主主義国家へと変わった戦後は、清麻呂の名を耳にすることがなくなってしまったのである。ところが、しばらく前に現在の皇室に女系天皇論が起こったとき、清麻呂の名が久しぶりに取り上げられた。秋篠宮家に皇子が誕生したことによって女系天皇の問題も沈静し、清麻呂の名前を聞くこともまたなくなったが、この「女系天皇」も和気清麻呂を語る上でのキーワードの一つになっている。

「猪」「皇統」「女系天皇」──これらの言葉に和気清麻呂がどのように関係しているのか、これから述べてみたい。


 仏教が日本に伝来したのは六世紀半ばとされる。和気清麻呂はそれから二百年くらいあとに生まれるわけだが、当時、日本において仏教は新しい宗教だった。異国で発生し、異国で広まった仏教には、日本の神道の気風には合わない毒があったように思われる。


 その毒が最初に歴史の表面に現れたのは、蘇我氏が仏教を背景にして皇位に就こうとしたことであった。

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