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決定版 人物日本史
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歴史
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18 後醍醐天皇……明治維新にも影響を与えた「建武の中興」の主人公

『決定版 人物日本史』
[著]渡部昇一 [発行]扶桑社


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皇位をめぐる持明院統と大覚寺統の争いから芽生えた倒幕の機運


 ()(だい)()天皇(一二八八~一三三九)を語るには、まず八十九代()(ふか)(くさ)天皇(一二四三~一三〇四)について話さなくてはならない。この天皇は()()()天皇(一二二〇~一二七二)(ふじ)(わら)(きつ)()(一二二五~一二九二)の長男であり、四歳のときに天皇の位を譲位された。後嵯峨帝は院政をなさりながら後深草天皇を上皇にし、次の天皇に次男の亀山天皇(九十代)を立てた。しかも後深草帝に皇子(ひろ)(ひと)親王(後の伏見天皇)がおられるのに、亀山帝の息子()(ひと)親王(後の後宇多天皇)をたった二歳であるにもかかわらず皇太子に立てたのである。後深草帝と亀山帝は同父異母の兄弟であったが、父である後嵯峨帝は弟の亀山帝のほうを愛し、その子孫に皇位が行くことを望んでいたのである。


 幕府もこの決定には異存がなく、亀山帝の次の天皇には後宇多天皇が就くことになった。いずれも皇室の男子の血統だから問題はないのだが、後深草上皇は悲しみ、世をはかなんで仏門に入る決心をされた。これを聞いた執権北条時宗は後深草上皇に同情し、皇子仁を亀山帝の猶子(養子)にして、後宇多帝の次の天皇とした。これが九十二代の伏見天皇である。つまり、伏見帝は後深草帝の系統から出ることになったわけである。


 では九十三代の天皇はどうなったかというと、西(さい)(おん)()(さね)(かね)(一二四九~一三二二)という公家が幕府を動かし、伏見帝の皇子(たね)(ひと)親王が即位して後伏見天皇となった。本来鎌倉幕府は皇統の相続は朝廷の意に任せていたのだが、思いがけぬ事情から口を出すことになってしまった。こうなると、皇統は執権の意思によって決まることになり、後深草・亀山両系統は幕府に取り入る競争をはじめた。

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