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決定版 人物日本史
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歴史
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29 明治天皇……近代化運動と復古運動を両立させた明治天皇のパラドクス

『決定版 人物日本史』
[著]渡部昇一 [発行]扶桑社


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言葉ではあらわせない「王者の器量」


 明治天皇(一八五二~一九一二)という方の偉さをどう表現すればいいのか。たとえば、ワシントンの偉さというのはわりとわかる。ピョートル大帝の偉さもわかりやすい。シーザーの偉さも、アレキサンダー大王の偉さも『プルターク英雄伝』を読めばわかる。彼らの偉さとは能力だからである。


 これとは反対に、意外にわかりにくくて偉大だったのはイギリスのエリザベス一世である。あの女性のどこが優れていたのか、大英帝国の基礎を築くだけの器量はどこにあったのかというと、これは具体的にはわからない。しかし、エリザベスの直前に王位にあった姉のメアリー女王が永くイギリスの女王だったら大英帝国の基礎ができたかというと、これはできなかったと誰でも思うのではないだろうか。それと同じことはドイツ帝国をつくったヴィルヘルム一世についてもいえる。彼にどんな才能があったのかといえばなかなかいいにくい。ただ、この二人についていえることは、有能な人たちがよく働いたということである。他の人だったら、そういう人たちが出てこなかったのではないかという感じがするのである。


 明治天皇の偉さも、エリザベスやヴィルヘルム一世に通ずる性質のもので、シーザーやアレキサンダーのように具体的な能力があったという偉さではない。

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