『希望のイチゴ〜最難関の無農薬・無肥料栽培に挑む〜』
[著]田中裕司
[発行]扶桑社
5月後半から6月にかけて、イチゴの親株の葉のつけ根から地をはうように細長いツル「ランナー」が伸びる。伸びたランナーは先端に子苗(子株)をつけ、さらにランナーを伸ばして子苗を増やす。この繰り返しで次々と増える子苗を「マルチポット」と呼ばれるビニール製の容器で受けて根づかせていく。
子苗はポットで受けた順番で「太郎」「次郎」「三郎」「四郎」または「子」「孫」「ひ孫」……と呼ばれて大事に育てられる。