『巨人軍の巨人 馬場正平』
[著]広尾晃
[発行]イースト・プレス
日本だけでなく、世界中で巨人に対しては根深い差別意識がある。
異形のもの、一般の人よりも並外れたものに対して、人は排他的になり、警戒感を抱いたり、攻撃性を帯びたりする。
また脳下垂体腺腫による巨人は、大きいだけでなく独特の容貌を持つ上に、動きもスローモーなために、よけいに差別や偏見の対象になりやすい。
昭和10年代、大相撲には出羽ヶ嶽文治郎という身長207センチ、体重203キロの大巨人がいた。