『巨人軍の巨人 馬場正平』
[著]広尾晃
[発行]イースト・プレス
中学になっても、馬場正平は元気に学校生活を送っていたが、内面には少しずつ屈託がたまっていたようだ。
自伝には、先生に殴られたことが記されている。
「自分としては、悪いことをしたような記憶はないんです。だから悔しかったですね。今でもその先生の顔は会えばわかると思いますが、挨拶をする気はありません」
これを裏付けることはできなかったが、三条市立第一中学校の周年記念誌を見ると、「ジャイアント馬場を説教して泣かせた」という武勇伝めかした職員の記述が出てくる。