『巨人軍の巨人 馬場正平』
[著]広尾晃
[発行]イースト・プレス
末日聖徒イエス・キリスト教会は、1830年、アメリカのニューヨーク州でジョセフ・スミス・ジュニアによってはじめられた、キリスト教系の新宗教である。
俗にこの宗派を「モルモン教」と呼ぶのは、古代アメリカ大陸に住んでいたとされる預言者モルモンが、歴代の預言者が金板に刻んだ記録を編纂した『モルモン書』を聖書と並ぶ重要な経典と位置づけているからだ。
モルモン教に改宗した若者のうち、希望する者は、男性は2年間、女性は1年半、自費で世界各国に宣教師として赴任する。
ふたり連れの外国人が自転車で布教活動をするのは、日本各地で現在もよくみられる。