『巨人軍の巨人 馬場正平』
[著]広尾晃
[発行]イースト・プレス
前章で述べたように、馬場正平は、1956(昭和31)年の夏、北海道遠征に同行しながら一度も投げなかった。この時期、視力など何らかの障がいが出ていたのかもしれない。
しかし本格的な症状が現れたのは、この年のオフに入ってからのはずだ。
馬場は、手術をした経緯について2通りの説明をしている。
ひとつは自伝や先に紹介した「ベースボール・マガジン」にある通り、視力に障がいが出たというもの。